#がん治療
がんを克服した人の「7つの共通点」2年生存率0%から回復した“命のマガジン”編集長が語る「奇跡」たち/週刊女性
●15年2月66歳で胆のうがんⅣ期、余命1年
●02年53歳でスキルス胃がんⅣ期、体重30kg
●07年31歳で高悪性度白血病
●15年4月原発不明で余命3カ月 他

 

これは主に本の宣伝ですが、興味深いですね。

 

 

編集長ご自身が希少がんで2年後生存率0%から、摘出手術と化学療法で回復されたという方。既に25年経過も再発なしです。

 

私がこれを聞いて思うことは、人間の可能性です。

 

25年前と言えば、免疫療法もまだ普及していませんし、切ってなんぼ、化学療法も副作用が激しく出る時代。

それでも、こうして今も元気にしておられるのは、何か特殊な行動とか治療を受けられたからではありません。

 

あえて、だと思うのですが、この編集長さんは「自分の存在価値を認める」ことが大事だったと言われています。

 

”あえて”だと思うのは、どうしてご自身がそのような奇跡的状況を手に入れることが出来たのかは、はっきりとはわからないけれど、あえて言うなら大きくあった変化ということで、心の状態があったよね、ということだと推測するからです。

 

この編集長さんの心の状態の変化は、自分の体とか病気に向き合っていなかった状況から、しっかりと向き合う状態に変わった、ということかも知れません。

また、長期戦を覚悟されたということもあるかと思います。なかなかすぐには結果が出ないけれど、1日数ミリ程度でも前進していけばよい、というものかなと想像しました。

 

こういうケース→余命宣告を受けたけど何十年も生きているよ、というケースは、私もいくつか知っていますが、どうしてそうなることが出来たかを、何をやったかで辿っていくとわからないものです。色々ありますから。

 

ただ確かに、自分と病気に向き合って、長期的な視野に立って、やれることをやろう、と決めておられる方がほとんどです。

病気との闘いというか、何か少しずつ毎日やることをライフスタイルとされている方、と言えるかも知れません。

要は、そういう風にしていこうという心の状態ということになります。

 

行動は行動のみによって実現されるものではなく、まずは「〇〇してみよう」というような思考から、行動に移されることがほとんどです。

つまり、心の状態が行動の根拠となります。

 

がんサポートコミュニティさんという、日本でも有数の規模を誇るがん患者会認定NPOさんがあるのですが、「ペイシェントアクティブ」という理念を提唱されています。

 

がんになされるがままにならない。

つまり、何もしないでは済まさない、アクティブな患者になるという理念、と取ってもよいと思うのですが、皆で励まし合ってそうやっていきましょうというものに昇華されています。

私はこのこと、大事だと思うんです。

 

”今”が自分のゴールとか結論ではなく、あくまでもこれはプロセスなんだという理解。

そして、そこから毎日わずかでも良い方向へと進んでいくんだ、という心。その心から生まれる何らかの大小の行動。

これを長期的に捉えることで、時に病状悪化があったとしても、長い目で見れば前進しているよ、ということになり得る。

 

そのようにして、言わば”奇跡の素地”は出来ていくのだと私は思います。

 

この編集長さんにある可能性は、全ての人にある可能性です。

ただオートマチックではないかも知れませんね。

求めて、叩くことで、自分のものになる可能性が初めて出てくるのかと思います。

私は、この記事からは、その共通性を見ました。