受験生にとって、開業を目指す方にとって、

その後、自分がどうなるのか…という不安は、

常に尽きる事はないと思います。


本当に受かるのか…

本当に開業できるのか…

本当に食っていけるのか…

本当に稼いで家族を養っていけるのか…


受験勉強以外に、そういった情報収集を欠かさないことは、

将来を見据えるためには、一応、大切だと思います。

ところが、行政書士試験は、司法書士試験より簡単で合格率も低いから、

きっと益々不安になる。


合格したら、司法書士試験の勉強をしようか、

それとも、社労士試験の勉強をしようか、

等々…。

これらは、甘い誘惑です。


行政書士業をラーメン屋に例えることが多いようです。

これは少し違う、と私は感じていますが、ラーメンに例えてみます。

「豚骨ラーメンの店なのに、客が入らないから、

味噌ラーメンと塩ラーメンをメニューに増やせばお客さんは増えるだろう」

ということをやっているラーメン屋、ときどき見かけます。

そして、そういう店は例外なく、閑古鳥です。

一方、行列店のメニューが豊富かと言えば、ラーメン1種類だったりします。


司法書士を取れば、社労士を取れば「自分は稼げる」と思うのでしたら、

行政法のテキストは早いうちに捨てて、

不動産登記法か労働基準法のテキストを買ってください。


ダブルライセンスを、私の顧客は全く求めていません。

司法書士も取れば稼げる、というのは、

味噌ラーメンをメニューに追加すれば客が来る、

と言っているレベルと大差ありません。


ネットの世界に氾濫している情報は、私には生々しさを全く感じません。

行政書士になっても、年収100万円にもならない、というのは、

「お前が仕事をしていないからだろ!」

としか言えません。


開業本の類はまるで自慢話を聞いているような気分になることがあります。

これを真似してみても、多分成功しないだろう、と思われることが堂々と書かれています。

著者は、本の執筆やセミナーで稼いでいるわけであって、

行政書士実務はあまりしていないのでは?

と思わせるものが多い。


そして、予備校が発信する情報は、広告宣伝のためのキャッチコピーとしか思えない。

予備校は、行政書士が魅力的なものだと思わせなければ、受講生を確保できません。

しかし、資格を取ったから必ず稼げるか、といえば、そんなことは絶対にあり得ません。

ほとんどの予備校が、ダブルライセンスを勧めます。

予備校には、行政書士として稼ぐためのノウハウがないから、仕方ありません。


私は、行政書士という仕事を経験して、

その中で、様々な苦しみも味わいましたし、

試行錯誤や失敗もしましたけれど、

今はこの仕事に誇りを持っています。


私がここに情報発信をしても、

やはりネット上に氾濫する情報に過ぎませんけど、

それでも、一実務家として、生の声を発信したいと思っています。


なお、「開業情報を売っている方」の情報がネット上で買えますが、

そこに利害関係が発生する以上、正確なものではないと思います。

よく、「○○すると、売り上げが10倍に」みたいな情報売買の広告を見かけますが、

そんな甘い話は、この業界には絶対にありません。

断言します、行政書士業界において、「買えるノウハウ」は存在しません。

稼いでいる方は例外なく、経営センスを持って、業務知識を持って、

ただ経営努力をしているだけです。


私の元で働いた方で、独立していった方々は、何人かおりますが、

数週間以内に逃げた方を除外すると、食えていない人は一人もいません。

逆に、地道な修行がなければ、行政書士として成功するためのハードルは、

結構高いかもしれません。


私の書いている情報は、

誰かに売れるような「おめでたい」記事ではありません。

今のところ、完全ボランティア執筆です。

少ない読者数ですが、私の記事を読んだ方の中から、

社会に役に立ち、市場に需要のある行政書士が生まれたら、

これはもう、職業冥利、ブログ執筆者冥利と言わざるを得ません。