陽気なギャングが地球を回す
人気ミステリー作家・伊坂幸太郎原作の注目の映画「陽気なギャングが地球を回す」を見てきた。
大好きな伊坂幸太郎の作品の中でも特にエンターテイメント色が強く、映画向けともいえるこの作品、
けれど原作がすごいいいだけに映画になったらどうなのだろうか…期待と不安を胸に秘めつつ見に行ってきました。
ストーリーは、人の嘘を見抜く力をもつ成瀬と演説の達人・響野、スリの天才・久遠、
そして正確な体内時計をもつ雪子の四人がギャングとしてチームを組み、それぞれの能力をうまくいかし銀行強盗を行うというドタバタエンターテイメント。
主役の四人は大沢たかお、佐藤浩一、松田翔太、鈴木京香と文句なしのハマり役だった。
大沢たかおと佐藤浩一かっこよすぎだなーほんと。
そして衣装や車、アジトとなるカフェ、他の小道具もとっても華やかでオシャレで陽気な感じがプンプン。
特に車がかわいい車ばっかでよかった。
けれど、肝心のストーリーがしっかりしてないような印象を受けた。
90分という短い時間にまとめたからか、テンポがすごい速くて細かな説明がなく、
人間関係やそのキャラクターの背景にあるバックボーンが見えてこない。
原作を読んだのはだいぶ前で話忘れてたけど、それでもよくわからない部分が多かった。
自分の理解力がなさすぎるのか・・?
それぞれキャラのかかえる人生がよくわからないし、加藤ローサも謎で終わった。
響野の奥さんというキャラならもっと年上の人のがいいはずだしローサならなぜそんな若いのか説明がほしかった。まぁかわいいからいいんだけどさ。
最後の銀行強盗シーンもドタバタしすぎて、どこまでか計画なのかよくわからなくなってしまった。
あと、響野の演説の達人っぷりは普通のシーンではよくしゃべるからわかるんだけど、
肝心の強盗シーンでの演説があんまりクローズアップされなかったのが残念でならない。
まぁ、ここは部分を切り取れる小説ならではといえばそれまでだけど。
個性はたってるしエンターテイメイトとして視覚的には十分楽しめるんだけどな、
やっぱり「もったいない!」と感じる部分が多々あったのは否めない。
なんかもっとよくなるような気がしてならない。
うーん、やっぱりもったいない!