東野 圭吾 - 宿命
- 東野 圭吾
- 宿命
直木賞だったか何の賞だったか忘れてしまったけど、
名誉ある文学賞を手に入れて注目のミステリー作家、東野圭吾。
彼の作品を読むのは「パラレルワールド・ラブストーリー」に続き2作目。
あらすじ、概要はAmazonさんにまかせるとしよう(笑)。
高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、
苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。
男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。
刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。
(Amazon.co.jpより引用)
殺人事件の謎解きである犯人は誰か?とかトリックはどうだ?とかいう普通のミステリーではないもう一つ別の謎解きを作りたかったと筆者が語るように、この作品では殺人事件はメインではない。
それよりも、主人公とそのライバル、そしてその妻が背負った宿命、つまり定められた運命の謎を紐解く、ここに話の重点が置かれている。
見事予想だにしなかった怒涛のラスト展開があり、最初から話にのめりこめるのでさくさく読める。
ものすごい緻密に考えられた話だなぁというのが率直な感想。
ただ、以前読んだのもそうだけど脳医学とか神経医学にちなんだ話が多くてそこらへんが難しくて多少気になるところ。
もう少し東野さんの作品を読んでみたいと思った。