ぼくセザール 10歳半 1m39cm | DIG!DIG!DIG!

ぼくセザール 10歳半 1m39cm

角川エンタテインメント
ぼくセザール10歳半 1m39cm スペシャル・エディション

またもわりと評判のいいミニシアター系映画を見た。例のごとくあらすじはCinema Scapeさん から拝借します。↓↓


ぼくセザール(ジュール・シトリュック )、10歳半、1m39cm。あまり目立つ方じゃない。パパや校長先生、周りの大人たちには見下されてる。最近気になる女の子が、転校生のサラ(ジョゼフィーヌ・ベリ )。でも親友のモルガン(マボ・クヤテ )と比べると、ぼくなんか見劣りしてしまう。欠点らしい欠点もない彼のことを、サラが好きになるんじゃないかと心配だ。そうだ、彼にも弱点がないわけじゃない。父親がいないことだ。モルガンが生まれる前に母国イギリスに帰ってしまったらしい。その父親を探しに、モルガンがロンドンへ行くという。サラも一緒に行くって言ってる。だったら、ぼくも行くしかない!

主人公の視点で、いわゆる一人称で話が全て進み、カメラワークも子供の目線の高さから撮ってるということだったらしいが、見おわってネットでレビューを読むまで気付かなかった。まぁ、それだけ自然な感じになっていたのだろう。

とりあえずセザールがすごいかわいい。サラも10歳とは思えない色気をもっている。走り疲れたサラがジュースを買ってくるように頼むシーンでは「私を喜ばせてくれる人!ジュースを買ってきて!」て言うんだからね。日本人でこんなこという10歳はいやしないよ(笑)。

ハートフルドラマてことで確かに心はあったまるけど、そんなにほのぼのとした映画ってわけでもない。セザールは結構ネガティブだし、忙しい父親は冷たくあたるし、モルガンは母子家庭、サラの両親は離婚とそれぞれ事情がある。

後半は三人で協力してモルガンの父親を探す話になるのだが、子供の時の冒険てなんかいいよね。親に必死の嘘ついてでかける許可もらうあたり、あーそんなことしたなぁと子供時代をふりかえる。予想どおりトラブルにあったり親切な大人に助けられたりするけど。
最後モルガンが感謝の気持ちをこめて二人の手をにぎりしめて顔にあてるシーンはぐっときた。

ネタバレすると、最終的にはセザールがサラをゲットするんだけどそこだけすんなりいくことがひねくれものの僕は納得いかなかった。でもセザール幸せになってよかったなっ。

後味のいい、楽しい映画だった。