市原悦子主演の『家政婦は見た!ファイナル』を見てしまった。25年間続いたシリーズ物のファイナルという触れ込みだ。ぼくは一度も見た事がなかったけど,ファイナルということ,市原悦子が主演だということでとりあえず見てみたのである。ところが,どんどんとドラマに引き込まれていく。ストーリーは外交官一家の凄まじいまでのどろどろとした内容と市原悦子の飄々としたコミカルな演技が微妙にマッチしていてほんとに楽しめた。こんな内容なら昔から見とけば良かったと,ちょっと悔やんでいる。
ところで,家政婦ものといえば筒井康隆の「家族八景」を思い出してしまう。ぼくはこの火田七瀬に恋をしていた。彼女はテレパスだが,彼女と会う男全てが彼女との性的関係を想像してしまう。それが理解できる七瀬は嫌になって家政婦を辞めて,超能力集団と北の湖の辺に身を隠す。という話だったっかな。もう30年以上も昔の話だからなぁ…
だけど,市原悦子演ずる『石崎秋子』はテレパスでもなく,最初はただの悪女だったらしい。松本清張の「熱い空気」が原作だということらしい。
家政婦として仕える家庭を崩壊に導くのだからやっぱり普通の神経では出来ないことだろう,と妙に納得してしまったのであった。
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