かなり前になるが,TBS系の番組「夢の扉-Next Door」で北大を中心とした北海道の法人がロケット開発をしていると,紹介されていた。JAXAがやっているような莫大な費用とMHIとかNECのような巨大企業のやっていることと趣を異にしている。
製作は芦別だか赤平だか忘れてしまったけど,そこの町工場が請け負っている。道工大,室工大も参画しているようだ。JAXAのH2Aロケットと較べればほんとに玩具みたいな代物のようだけど,ロマンがある。是が非でも成功させていただきたい。こんな安い技術でもロケットなんか作れるんだよという心意気を見せて欲しい。詳細ページのurlはここ。 http://www.hastic.jp/camui/default.htm
そしてちっちゃなニュースだけど,大樹町でCAMUIの打ち上げに成功したらしい。まだキロメートルじゃなく数百メートルオーダーなのかとちょっと馬鹿にしたような記事のように感じるけど,まぁ仕方がないか…とにかく従来の火薬を使う固体ロケットとは構造が違うという事を,プレスリリースのときに強調した方が良い。
<ロケット>北海道のNPO法人が「CAMUI」打ち上げ 3月3日14時37分配信 *毎日新聞
NPO法人「北海道宇宙科学技術創成センター」などは3日、昨年打ち上げに失敗したハイブリッドロケット「CAMUI(カムイ)」(全長2.9m、直径12cm、重量23kg)の改良型の打ち上げ実験に十勝管内大樹町で成功した。今回は人工衛星を搭載せず、打ち上げの安全性の確認にとどめた。
昨年12月の打ち上げでは搭載した人工衛星の分離に失敗し、ロケットの落下速度を遅らせるパラシュートが開かないままロケットが発射台近くのテントに落下した。原因は低温のために分離回路に不具合が生じたためと判明。同センターは安全対策指針を見直し、分離回路を氷点下37度まで耐えられるように改良した。
今回打ち上げたロケットは約500m上空で人工衛星を搭載する先端部の分離に成功し、パラシュートも開いた。開発に携わる北海道大大学院の永田晴紀教授は「安全性を確保しながら、使いやすい高性能のロケットを作りたい」と語った。