今朝,妻からのメールで京都の妻の実家の飼い犬が亡くなった事を知らされた。享年13歳,天寿を全うした黒コリーであった。
思えば義父が事故で瀕死の重傷を負った時にこの犬はやってきた。ぼくは当初,何でこんな大変な時期に犬を飼うのかと疑問に思ったしそれを口にも出した。しかし,義父の身体の回復に伴い,いつの間にかこの犬は義父の心の支えになっていたようだ。一日も欠かすことはない朝夕の散歩。この散歩によって義父はみるみる回復してきたのである。
この犬が未だ小さな頃,池のある公園に連れて行った事がある。公園の池にいる白鳥や鴨を追い回し,公園の管理者に注意された記憶も甦る。公園内施設の大きな鏡の前で自分の姿を見て,飛び退りながら吠え付いた事も微笑ましく思い出される。
小さな頃から実家の庭の中で放し飼いされていた。首輪を付けられたことは一度もない。庭の前を誰かが通ると必ず吠えて,その度に妻に怒られていた。そしていつの間にか,吠えないおとなしい犬となって成長した。
実家の軒先の巣からツバメの赤ちゃんが落ちて死んだときは,その死骸を銜えて家の家族に供養しろと合図をしていた。やさしい気持ちも持っていた。ただ,カラスと蜂に対しては異常なほどの敵愾心を持っていたようだ。
雌犬だった。ひとつ悔やみがあるとしたら,子供を生まなかったことだ。そのチャンスを与えたか,否かはぼくの知るところではないが…小さな黒コリーの赤ちゃんを数匹連れて散歩に行きたかった。
そんな可愛い犬が死んでしまったのだ。
娘の友達も多数弔問に訪れてくれたという。お別れの手紙を書いてくれたらしい,ありがとう。
…そして先程,荼毘に付された…合掌
思えば義父が事故で瀕死の重傷を負った時にこの犬はやってきた。ぼくは当初,何でこんな大変な時期に犬を飼うのかと疑問に思ったしそれを口にも出した。しかし,義父の身体の回復に伴い,いつの間にかこの犬は義父の心の支えになっていたようだ。一日も欠かすことはない朝夕の散歩。この散歩によって義父はみるみる回復してきたのである。
この犬が未だ小さな頃,池のある公園に連れて行った事がある。公園の池にいる白鳥や鴨を追い回し,公園の管理者に注意された記憶も甦る。公園内施設の大きな鏡の前で自分の姿を見て,飛び退りながら吠え付いた事も微笑ましく思い出される。
小さな頃から実家の庭の中で放し飼いされていた。首輪を付けられたことは一度もない。庭の前を誰かが通ると必ず吠えて,その度に妻に怒られていた。そしていつの間にか,吠えないおとなしい犬となって成長した。
実家の軒先の巣からツバメの赤ちゃんが落ちて死んだときは,その死骸を銜えて家の家族に供養しろと合図をしていた。やさしい気持ちも持っていた。ただ,カラスと蜂に対しては異常なほどの敵愾心を持っていたようだ。
雌犬だった。ひとつ悔やみがあるとしたら,子供を生まなかったことだ。そのチャンスを与えたか,否かはぼくの知るところではないが…小さな黒コリーの赤ちゃんを数匹連れて散歩に行きたかった。
そんな可愛い犬が死んでしまったのだ。
娘の友達も多数弔問に訪れてくれたという。お別れの手紙を書いてくれたらしい,ありがとう。
…そして先程,荼毘に付された…合掌