最近絵を描いてるとよく思うこと。
塗れない場所があるんだよね。(きた意味不明)
自分なりに時間をかけて描いた後に、
うーん、なんか違うなー。1回全部まっくろに塗りつぶすか。
と、上からガンガン塗っていくとか
毎日ザラにやってるわけですよ。
いきなりの方向転換というか。
夫にもドン引きされる位、私の行動は予測不可能らしい。
こちらとら、ほっとけって感じですがね。
んで、同じように塗りつぶしているにも関わらず
黒く塗れる場所と、塗れなくてそのままになっちゃう場所が
必ず出てくるんですよね。
「あっれ、なんでこの黄色の部分、黒にならないんだろう」
こいつめ、こいつめ、みたいに
絵具を足したり水を足したり、試行錯誤するんですが
結局黄色のまま。
んで結論的に
「ここは塗れん。」
と諦めて、別の部分の塗りつぶしに入るわけです。
そういう作業をやっていると、なんだろうな、人間も「上塗り出来ない部分ってあるよな」と思ったりするんですよね。
一度真っ白に!
新しい気持ちで!
とか、やろうとするけど
どうしても塗りきれない場所が出てくる。
心のどこかで、自分はそのままにしておきたいのか。
どうしたって変えられないものなのか。
新しくしたいんだから!と躍起になってその部分を塗ろうとしても、まあ結局は無理な話で
じゃあどうしたらいいかっていうと
あきらめて
ほったらかして
全体図を見る
という作業がいるんじゃないかと思ったりする。
一度引いて見てみると、
「あれ、黄色‥いい味出てるじゃん」
とか、一度隠して上塗りしたはずの下の絵具が浮き出てきていたり、
なんかもう絵のほうで好き勝手に主張し始めてくる。
消そうとしたってどうせ消えないんだから。
見せかけの綺麗さなんてばれるから。
どうせばれてんだから。
そのままでいいじゃん。
引きで見て
全体で見て
好きなようにこすったり削ったり
人生もなんでもやっていいんだと思える。
正解なんてわかんないんだから
とりあえずやってみないと
人生を塗ってみないと。
私はこれからもガンガン塗りつぶして
破って切って貼って
好きなように生きていく。