パンの試食
嫁はパンの試食が好きだ。
試食のためだけにショッピングセンター内のパン屋をうろつく。
試食目当てでパン屋に来るのが嫁だけではないのがせめてもの救いだ。
ライバルは意外に多い。
子連れの主婦、おばさん、おじさん、時にはギャル。
みんな黙りながらもそれぞれの動きをチェックしているかのようにも見える。
ラスト一切れのパンをおばさんに食べられた。
嫁 「あのババア卑しいな。」
お前に言われたくない。
そこに嫁の妹も加わればさらにパワーアップ。
それぞれポジションを決め、パン屋の人が試食を運んできた瞬間アイコンタクト。
二人の息はすばらしくピッタリ。
嫌なチームワークだ。
もはや「ダイエット」という五文字は見当たらない。
私と子供たちが少し離れた所から眺めていると、嫁と義妹が試食のパンを大量に持ってこっちに向かってきた。
神様、私に翼をください。
嫁 「いっぱい取ってきたよ。」
義妹 「みんなで食べようね。」
と、子供たちに分けるのかと思ったが嫁と義妹の食う量のほうが多いと思ったのは気のせいだろうか。
最後に私がパンを買い終了。
パン屋さん、これからもがんばってください。
私もがんばります。
念願の歯医者へ
遂にこの日が来た。
こんなに歯医者に行ける事が嬉しいと感じたのは初めてだ。
早くこの痛みとサヨナラしたい。
嫁にもらった治療費463円はタバコとコーヒーに消えた。
こんな事なら最初から自分のお小遣いで行けば良かった。
貴重なお小遣いだがしょうがない。
上手く予約を取る事ができ、神が私に味方しているのだと感じた。
いよいよ治療が始まった。
私 「奥歯がものすごく痛いんです。」
先生 「これは・・・。親知らずです。抜きましょう。」
抜く!?お金かかるんじゃないのか?と思ったが、これもしょうがない。
お願いします。と先生に全てを任せた。
麻酔をした。
先生 「それでは、10分ほど待ちましょう。」
麻酔が効いてくるのがわかった。私の右の頬がしびれてきた。
そして、10分程の待ち時間。
・・・先生。もう30分待ちました。もういいんじゃないですか?
先生は私の後を何度も素通りするだけ。
まさか放置プレイとは。
助手らしき女医さんが私に気付く。
女医 「先生。もう20分以上経ちましたよ。」
30分です。
先生 「あっ。」
先生が私の元へやって来た。
先生 「そろそろ麻酔も効いてきたと思いますので・・・。」
私もそう思う。
いよいよ本番だ。
スポンと抜けるのかと思いきや、メキメキと嫌な音が鳴った。
「はへ」
恥ずかしい声が漏れた。
そして歯は抜けた。よくも俺を苦しめたな・・・。
治療費も1600円と思ってた以上に安かったが、私のお小遣いにかなり響いた。
家に帰り嫁に報告。
私 「歯は無事に抜けたよ。」
嫁 「おつりは?」
傷口に激痛が走る。
やはり食欲は無く、今日も私は痩せてゆく。
本日の激痛
2007年4月1日(日)
--8:00--
「ごはんできたよ。」と嫁に起こされ目覚める。
食卓には珍しく手の込んだ朝ごはん。まるで高級ホテルの朝食のようだ。
--9:00--
嫁と長女と私で楽しくお散歩。近所の公園でボール遊び。
良い汗をかいた。幸せだなあ。
--11:00--
家族みんなでお買い物へ。
最近、仕事に履いていく靴が傷んできたので新しいのを買おうかな。
--12:30--
ファミレスでお昼ご飯。私はカルボナーラを注文。
長女と仲良く食べる。嫁はダイエットのためスープを注文していた。
--13:00--
靴を買ってもらった。明日から仕事がんばろう!
--17:00--
楽しいショッピングが終わり帰宅。
楽しかったね。また行こうね。
--19:00--
みんなで夕食。私の大好きな刺身が出た。
おいしい食事とおいしいお酒で腹を満たした。
--21:00--
お風呂から出た私に嫁が「これで足りるかな?」と言って歯医者代1万円を出してきた。
嫁 「あまったらタバコ代にしていいよ。」
嫁の優しさに歯の痛みも和らいだ。
--22:00--
就寝の時間。嫁に、「さ、寝ようか。」と言ったところ
嫁 「子どもの保育園の準備してから寝るから、先に寝てていいよ。」
「しっかり者の妻とかわいい子ども達に囲まれ、私は幸せ者だ。」としみじみ思う。
私は、さあ、明日もみんなのためにがんばるぞ。と気合を入れ眠りについた。
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以上、私の妄想でした。
↓ 現実です。結婚生活に夢を持つ方は読まないでください。
--8:00--
嫁に蹴り起こされる。朝一番に激痛を味わう。
このまま寝たフリしようとしたが、長女に頭を踏まれシブシブ起床。
--8:20--
食卓に朝食は無かった。
「朝ごはんは?」と聞いてみた。
嫁 「・・・ちっ。米とパン、どっちにすんの?」
私 「ご飯と納豆が食べたいな。」
嫁 「ご飯無いから食パンにしろよ。」
じゃあ最初から食パンを出せ。
--10:00--
家族みんなでお買い物。
私 「靴がボロボロだから買おうかな。」
嫁 「その靴がお前にお似合いだよ。我慢しろバカ。」
こいつマジでうぜぇ。
--12:00--
お腹が空いたので、嫁に昼食にしようと訴えた。
ファミレスではなくコンビニで済ませる事になった。
嫁からポテトチップスとコーラを渡される。
嫁よ、これはオヤツだ。
--13:00--
嫁の服を買うことになった。
試着する嫁を黙って見守る。
嫁 「これ細く見える?さっきのズボンはどう?」
正直、何でもいい。
--13:10--
長女が他人の試着室を開けまくる。
「すいません。すいません。」と汗をかきながら謝る。
嫁 「しっかり見とけよ。」
嫁の試着室にカメハメ波を撃ちこみたくなる。
--13:20--
まだ、嫁の試着が続く。
店員さんがドタバタと走り回り嫁に服を差し出す。
試着が終わり、嫁が言った。
嫁 「うーん、また今度で。(笑)」
店員さん、二人で嫁を訴えませんか。
--17:00--
嫁のためのショッピングが終わり帰宅。
かなりの疲労感が私を襲う。
嫁 「お風呂洗ってきて。」
倒れそうになる。
--19:00--
待ちに待った晩ご飯。嫁と刺身の奪い合い。
ビールを早く注げとばかりにコップを出してくる嫁。
ビールを注ぐ私の手は少し震えていた。
--20:00--
お風呂でカメハメ波の練習。当然出ない。
長女の冷たい視線が私に突き刺さる。
--21:00--
お風呂から上がり、歯が痛み出した。
明日、やっぱり歯医者に行きたいと嫁に告げた。
嫁 「まじでうぜぇな。・・・ちっ。」
嫁に463円渡された。
歯に激痛が走る。
--22:00--
今日は早く寝ようと思い、嫁に「おやすみ」のあいさつ。
無視される。
仕事へのやる気が失せた。
でも、これからもがんばろうと思います。