狂ったか
朝起きたら嫁がパンツ一丁でハサミを持っていた。
そして鏡を見ながら自分で髪を切ろうとしているではないか。
遂に嫁は狂ってしまったのか。
髪の毛を切ってまで体重を減らそうとする嫁に何て声をかければ・・・。
私 「待てーい!そこまですんなー!」
嫁 「は?エクステはずすんだよ。」
エクステ?つけ毛か?
今日も太って狂ったのかと思ったじゃないか。
てゆーか、エクステしてたんだ。いつからついてたんだ?
気付かなかった俺バカ丸出し。
完全に私の観察不足だった。
しかし、一つ分かった事がある。
・・・嫁は自由にお金を使ってもいいらしい。
チャンス到来!
チャンスは突然やって来た。
何と嫁が「歯が痛ぇ~。」と言い出したのだ。
毎晩毎晩アイスやらプリンやら食ってるからであろう。
(相変わらずダイエットを意識してのちょこちょこ食い なのだが。)
それにしても嫁と出会って確か4、5年目。初めて聞くセリフに感動した。
いや、感動している場合ではない。今こそ嫁を倒すチャンス。
私はここぞとばかりに攻撃。
「歯をちゃんと磨かないからですよ~。ふふ。」
しょぼさ全開。言った後に後悔した。
嫁無視。何か言ってくれたほうが気が楽だ。
えーっと次は・・・。
「虫歯ダイエットに挑戦しますか~?痩せると思うよ~。」
俺はもう何がしたいのか分からない。
嫁に睨まれて私の攻撃は終了した。
せっかくのチャンスが・・・。
ああ、今夜は眠れそうにない。
暖かな光に包まれて・・・。
眩しく、そして暖かな光に照らされて目を覚ました。
子ども達が私の方に歩み寄って来る。
愛する子ども達におはようのキス。
「パパ臭い。」
朝食の香りが漂うキッチンに目を向けるとジャイアン、美しく優しい妻が倒れていた。
体重計との戦いに敗れた妻は黙って天を見つめている。
もちろんパンツ一丁、戦いの制服で。
「太った~。太った~・・・。」
何か笑えた
大丈夫。こういう日もあるさ・・・。
ふと下半身を見るとチン毛、アンダーヘアーが20本程はみ出て、「おはよう。」と顔を出していた。
ベロンベロンのパンツ、制服の中に無理矢理押し込んだ、やさしく、そっと規定の位置に戻して差し上げた。
さあ、今日も一日がんばります。
