私は今でもパニック障害の患者で、心療内科に通い薬を飲んでいる。
スマホには緊急時に飲む安定剤をいれたストラップがいつもくっついている。
それはパニック障害になりたてのころと変わらない。
でも、考え方は大きく変わった。
いい意味でも悪い意味でも、人生なるようにしかならないのだ。
でも「なるようにしかならない」というのは、諦める、ということとは少し違う。
今の現実を受け止めて次に進むのだ。
パニック障害になってから、過去の普通に生活していた自分を羨ましく思うことが何度もあった。
過去の自分と今の自分を比べては落ち込んで、前の自分に戻りたいと強く願っていた。
でも、現実的には過去の自分に戻ることはできない。
まずは現状の自分を受け止めなくてはいけない。
今は今の自分でいいのだ。
辛いなら休めばいいのだ。
たくさん休んで準備ができたら、少し勇気を出してちょっとずつ前に進んでいく。
途中で止まってもいいし、戻ってもいい。
それはしょうがないことだし、あなたが悪いわけではない。
心が折れそうになったら休んで、また元気になったときに進めばいい。
時には周りの力を借りて、薬の力を借りて。
少し無理する時間も必要かもしれない。
とにかく前に向かいたいという気持ちを持ち続ければ、その日は必ずやってくる。