パニック障害はその名前から症状が勘違いされやすい。
わーっとパニックになると思われがちだが、
実際には当時者の頭の中がパニックになっているだけで周囲の人から見れば、若干気分悪いのかな?
と思われる程度のことが多いように思う。
もちろんこれはあくまで個人の見解であるし、過呼吸は除く。
目的地に着くころには緊張のし過ぎで疲れて体が脱力していた。
マラソンを走り切った後のような脱力感。
ただ電車に座っていただけなのに。
電車を降りた後、ものすごい悔しさが込み上げてきた。
「なんでこんな簡単なことを普通にできないんだろう」
パニック障害になってから何度も思ったことだ。
脱力感を持ったまま、涙をこらえて電車に乗って帰った。
帰りの電車は脳が疲れすぎたからか、緊張せずに乗れた。
最寄駅から家への帰り道は泣きながら歩いたと思う。
知らず知らずのうちにまた悪い癖が出ていた。
焦っていたのだ。
早く治したくて。
だから無理して電車に乗ってしまった。
この日の出来事を「しょうがない。」と思えるようになるまで数日かかった。