ということで、まるで親戚の兄ちゃんが遊びに来たかのごとく何事もなくご帰宅。
帰りの新幹線を見送り、ほっと一息つく駅のホームで、もんもんと「なんで私付き合ってんだ?」という思いにかられました。
心の声1 「なんで付き合ってるかって?それはアンタがモテナイからよ!モテル女だったら今頃窪田正孝くんみたいな素敵男子とランデブー(古)してるわよ!」
心の声2 「33歳の小デブの崖っぷち女なんか、どこにも需要ないわよ!あったとしても松田さんとの大差ないか、それ以下の男よ!」
心の声3 「今までを振り返ってご覧なさい!現役バリバリの20代ですら、寄ってきたのはあんな程度じゃない!それがアンタのレベルなのよ!」
心の声4 「……でもだからって貴重な休み使ってボランティア続けるのもねー……」
心の声1・2・3 「……」
ああ……ご先祖様。
昔のお見合い制度が羨ましいなんて思っててごめんなさい。
きっと誰でも結婚していた時代は、こんな葛藤すらなく、好きでもない相手に一生を捧げていたのですね。
私は自由に選べる時代に生まれながら、逆に不自由さを感じている贅沢者でございます。
そうです、ワタクシはモテません。
同期には素敵男子が沢山いましたが、見向きもされませんでした。
香港赴任時代はグローバルレベルで素敵男子が沢山いましたが、やっぱり見向きもされませんでした。
どれだけ若かろうが、寄ってくるのは一緒に過ごすには耐え難い殿方ばかりでございました。
でも、嗚呼、そんなワタクシとて、素敵女子ではございません。
そんなワタクシが幸せを掴もうと思ったら、「育てる」以外、なにがございましょう。
見込みのありそうなおのこを我が子のように育て、私好みに改革する他ないのでございます。
考えてみれば、ワタクシの歳は、既に子供の1人2人育てていてもなんら不思議はございません。
ならば、これを「子育て」と捉え、磨けば光りそうな原石を育てる。
それがワタクシに与えられた使命なのではないでしょうか。
思いにふける帰り道、LINEの着信を知らせるバイブが鳴りました。
松田さん 「今日は予定立ててくれてありがとう。体力なくてごめんなさい…。色々経験できて楽しかった。次会えるのを楽しみにしてます。」
…うん、体力がないとの自覚があるなら話は早い。
まずは基礎体力の向上だ。
目指せ、脱・モヤシ。目指せ、脱・ネガティブ山根。