実家から、当家で長年飼っていた猫が亡くなったとの連絡がありました。享年20歳、人間に換算すると100歳近く、真夜中にベッドをのぞいたら眠るように亡くなっていたとのことでした。
二年前から目に見えて食が細くなっていました。去年の検診で、年齢からくる腎不全との診断を受け、覚悟はしていました。
それでも、お正月に帰省した時には、自分で歩けて食欲もあったことから、次に帰省する時にまた会えるかな、と思っていました。
亡くなった連絡を受けた時には、「ああそうか」と納得したところがありました。でも時間がたつにつれじわじわ実感が沸いて、やっぱり気を紛らわせるために文字にしたくなりました。
知り合いから貰い受けた子でした。しっぽの骨が複雑に曲がった鍵しっぽ猫でした。尾が曲がっていたおかげで、貰い手がなかったとのことでしたが、本当に大人しくて賢くて良い子でした。
子猫の時から人見知りで、見掛けない人には怯えるようなところがありましたが、誰かを引っかいたり噛んだりすることはなく、自分が貰い猫であることに引け目を感じているように、部屋の隅で大人しく丸まっていることが多かったです。
家族には呼びかけると小さく返事をしたり、撫でられると喉を鳴らしたり、寝ているとお腹に乗ってきたり。
こんないい子と巡り会えて、本当に良かったなと思っています。
ただひとつ、死に目に会えなかったことが引っかかっています。もっと近くにいてあげられなかったのかな、という後悔は、これから私がきっとたくさん感じることになる後悔のひとつなんだろうな、という気がしています。
20年も家族として一緒に過ごしてくれたことに感謝をしつつ、冥福を祈りたいと思います。