付き合っているとき、

今思えば、“違和感”を覚えていたのに、見ようとしていませんでした。

多分、自分の“好き”だという気持ちに隠してしまっていたんだと思います。

 

 

9ヶ月経った、その日。

その日は、私が有給を取って平日デートをしていました。

 

休みが合わない私たちにとって、2日連続で遊べる事自体が初めてで

すごく嬉しかったのを覚えています。

※門限と週2までのルールは守ってましたよ。

 

タラさんが運転していて

トイレか飲み物を買いに行ったかでコンビニに一人で入っていった、その時。

 

 

ピロロ〜ン♪

 

 

ん?

 

タラさん、ケータイ持って行ってないんだ。

しかも画面見えちゃって…え?

(当時スライド式のケータイ)

 

 

そこには、女の名前…。

 

 

お仕事関係じゃない。

 

タラさんから聞いてた、あの女の人の名前。

 

 

そう、8ヶ月前に切る約束をした、メル友。

 

 

どういう事??

まさか、まだ切れてなかった?

いや、切ったけど何かがあって向こうからまた連絡がきたとか…

 

考えがグルグルまとまらず、

パニクっていると、タラさんが戻ってきました。

 

 

タラさん「ただいま〜、あれ?どうしたの?

 

 

はっ!!!!!!」

 

 

私の目線の先に気が付いた、タラさん。

 

 

タラさん「人のケータイ、見るなんてサイテーだよ!」

 

私「うん、サイテーだと思う。」

 

タラさん「なんでそんなことしたの!」

 

私「うん、私はケータイ触ってないけど、メールがきたから見えちゃったの。

ごめんね。」

 

 

確かに。

不可抗力とは言え、見てしまったのは事実。

でも、正直に言えば

なんの後ろめたさもなければ「目線だけで」キレたりしないと思う。

 

ケータイを開いて中身を見たかどうかなんて分からないんだし

メールの着信でチカチカ通知ランプが光っているだけ。

それを”見られたかも”と感じるのが、そもそも意味が分からない。

 

 

私「あの女とまだ繋がってたってことで、別れるね。」

 

タラさん「は!?待ってよ、なんでそうなるの!?俺はやめたよ!!ちゃんと!でも向こうがさメールしてくるから、返さないと失礼じゃん」

 

私「彼女に義理立て、私に嘘つけるなら、そういうことだよね。」

 

タラさん「なんでそうなるんだって!わかったよ、メール消せばいいんだよね。」

 

私「いや、消せば済むわけないよね。向こうのせいにしている以上、また向こうからメールがきたからって再開するよね。」

 

 

メル友にここまでキレる私も大人気なかったです。

でも、嫌なものは嫌だった。

恋人同士でも、夫婦でも、家族でも。

ルール(約束)を守るって大事なことだと思うから。

 

 

場所を変えて、私たちは話し合いをしました。

そこでタラさんが提案してきたのが

この場でメル友に「もうメールできない事、もうメールを送らないでほしい事」を伝える。

メールアドレスを変える、この2つ。

 

私は、自分のためにそこまでしなくてもいいし

別れるだけでいいから。と言いましたが

タラさんが、それだけは嫌だと。

(じゃあそもそも嘘つくなよ)

 

私が返事する前に、タラさんはメル友にメールを送りしまた。

すぐ返事が帰ってきて、そのメル友もなんでなんで!と騒いでました。

そりゃそうですよね、あんなメールしていた相手からいきなりサヨナラメールがきたんですもの。

 

 

あんなメールとは?

 

 

まず、普通のメル友じゃないのは薄々気が付いていました。

多分そうだろうな〜程度でしたが。

 

 

タラさんが私にメル友からのメールを見せてくれた、その時

好奇心を殺せなくて、私はパンドラの箱を開けてしました。

 

ケータイの円形中心をピピピッと右に押す私。

過去のメールのやり取りが見える。

 

 

「あ〜、やっぱり…。」

 

 

エロ画像(おっぱい、性器)、メールでエッチしているかのようなやり取り。

わんさか出てくる、メル友とのラブラブな内容。

 

 

 

「遠距離恋愛してるエロカップル」

 

 

まさに、そんな感じでした。

 

 

タラさん、ブチギレ。

 

すかさず私からケータイを取り上げ、メールを全削除。

証拠隠滅。

 

 

結局、ババっと見ただけで証拠らしい証拠も取れず。

メールの内容はうやむやにされました。

(私は間違いなく見たけどね)

 

このことがキッカケで

私たちの歯車が狂い始めました。

 

 

思えば、このタイミングで別れていれば良かった。

そんな思い出深い1日でした。

 

 

なぜ別れなかったのか…。

ただただ、好きだという気持ちで判断を鈍らせていたから。

 

それでも、私を選んでくれたんだと。

この時は、嬉しさも少しありました。

 

でも。。。

やっぱり、心の奥に焼きついた、メールの内容。

そこから、私も壊れ始めます。