皆さんは、からだの疲れをケアするのに、マッサージを受けられたことはありますか?最近では低価格のリラクゼーション店が多数展開され、街角に看板をよく見かけます。ボディケアにも様々なスタイルがありますね。英国式リフレクソロジー、台湾式足つぼ、タイ古式マッサージ、リンパドレナージュ、エステ、接骨院、按摩、鍼灸……などなど。それぞれ、どんな特徴があって、自分の疲れの場合はどんなお店に行けばいいのか?誰もが迷うところではないでしょうか。お悩み別に、オススメのケア方法をご紹介します。


 ~はじめに、「整体」と「接骨院」の違い~ 

 からだの疲れをケアするのに、マッサージ屋さんに行きたい!でも、実は「マッサージ屋」と看板をあげているお店はありません。日本の法律下では、「マッサージ」は国家資格である柔道整復師の資格を持っている人が処置する治療に含まれます。例えば、スポーツトレーナーがスポーツ選手に対して行うケアのマッサージが、これに該当します。この柔道整復師の資格を持っている人の治療を受けられるのが「接骨院」です。症状によっては保険が適用される治療が施され、必要に応じて保険適用外としてマッサージが受けられる場合が多いようです。近年急増している低価格のリラクゼーション店では、国家資格を必要としません。その店舗を運営している企業が発行する民間資格を持っているスタッフが施術します。 
治療ではなくリラックス(気持ちよさ)が目的なので、「マッサージ」という言葉を使えない代わりに「ボディケア」「揉みほぐし」などの言葉に置き換えています。大まかに「整体」のカテゴリーに分けられるのが、これらのリラックスを目的としてからだの調子を整える施設です。国家資格の知識と技術を求めて治療に行くのが、接骨院。からだの疲れを気持ちよく癒したいのであれば、整体。更に裾野を広げると、按摩・鍼・お灸は「医療行為」になりますので、施術者は免許・資格を持っていますが、こちらは保険が適用されません。また、一言で「整体」と言っても、定義は言葉の通り「体を整える」ことなので、ジャンルは多数存在します。私はエステサロンと揉みほぐし店でスタッフ同士でケアする一方、接骨院には週に2回のペースで通っていました。


 現在でも、症状に応じて鍼灸院を利用することがあります。それぞれに良さがありますし、目的に応じて選ぶことが出来れば、効果を覿面に実感することが出来ます。では、どんな疲れに対し、どのような施術を受ければ良いのでしょうか? 

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~日常の蓄積は、揉みほぐして解消~ 


私が在籍する揉みほぐしのお店は、幹線道路沿いにあり、朝10時から深夜2時までの営業です。土日にもなれば、開店から閉店まで、予約でほとんど埋まってしまう人気ぶり。世の中の人は、みんな疲れきっているんだな~、と感じます。繁華街にある店舗なら、お買い物ついでだったり、待ち合わせまでの時間つぶしでも利用出来ますが、こちらの店舗は車かバスでないと来店出来ないような場所。それ故に常連さんが多く、「ガチ」でお疲れの方が集まるのかもしれません。お客様は、老若男女。仕事疲れ、育児疲れ、ゴルフ帰りの運動疲れなど、様々です。お仕事が事務系なら、パソコンで目が疲れ、マウス操作で腕や肩・首が凝り、座っている時間が長いので腰が痛くなり、足がむくみます。重たい荷物を運んだりする肉体労働が多い方は、利き腕と反対側で荷物を支えるので、左右非対称に凝りが生じます。授乳中のお母さんは首・肩が石のように固まってしまいますし、妊娠中のケアができるお店はとても少ないので、おそらく長い期間腰痛を抱えたままの方もいらっしゃるでしょう。
 職種や生活パターンで、疲れる箇所も度合いも人それぞれ。日常の中でケアしきれない疲れは蓄積し、気がついたら自分ではどうにも出来ないレベルに。そこで頼っていただきたいのが、私たちの「揉みほぐし」の技術です。マッサージの機械ではなく、人の手で触って「診る(看る)」からこそ、どのくらいの強さでどこをほぐせばいいのか判ります。「診る(看る)」とは言っても医者ではないので診断は出来ませんが、ご本人が気付いていない疲れも把握してケア出来ますし、どこが疲れていてどこを重点的にケアして欲しいかの要求にも応えられるのは、人ならでは。人と人が接するので、相性やフィーリングは必ずあります。 

この施術担当さん(セラピスト)上手だなとか、話が合うなとか、ですね。毎回違う人に担当してもらうより同じ人にやってもらう方が、疲れの状態を把握してもらえるので、満足度も高くなります。お気に入りのセラピストを見つけられたら、どのくらいの頻度で通えばいいか相談しながら、ご自身のからだを労ってくださいね。