想い出の1ページ


ある秋の夕暮れ


川のほとりに座る2人


少し肌寒い


朱色のひととき



私が携帯電話を川に落とす


びっくりして静止する私


「なにやってんの!」と


川に入って私の携帯をすくい上げる貴方



貴方は野球の練習着をバッグから取り出し


濡れた私の携帯を拭く


ハンカチを持っていればよかったと


小さな後悔



貴方がまた私の隣に座る


がっちりした学ラン姿の貴方


いつもの光景


大好き、大好き、大好き


でも


愛の言葉を口にするには


幼すぎる


十四の二人



朱色の初恋の


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