「何でもするから」


と貴方に言われ私は


「どうせしてくれないもん」


と諦め口調


でも内心ずっと考えていた


勇気を出して言ってしまおうか


すると貴方は


「絶対するから、何でもするから」



もう少し私に勇気があったら


あの日が二人の


ファーストキス


だったのかな


想い出の1ページ


ある秋の夕暮れ


川のほとりに座る2人


少し肌寒い


朱色のひととき



私が携帯電話を川に落とす


びっくりして静止する私


「なにやってんの!」と


川に入って私の携帯をすくい上げる貴方



貴方は野球の練習着をバッグから取り出し


濡れた私の携帯を拭く


ハンカチを持っていればよかったと


小さな後悔



貴方がまた私の隣に座る


がっちりした学ラン姿の貴方


いつもの光景


大好き、大好き、大好き


でも


愛の言葉を口にするには


幼すぎる


十四の二人



朱色の初恋の


想い出の1ページ







今でも貴方との写真を眺める


今でも貴方の留守電を繰り返し聴く


今でも貴方との想い出の曲を聴く


今でもあのネックレスをつける


そして夜は貴方のことを考えながら


眠りに落ちては


貴方の夢をみる



わかってるよ


こんなことしてる私


自分を苦しめてるだけなんだろう


でも


赤ん坊に母親が必要なように


受験生に目標が必要なように


私には貴方が必要なの


あなたを失った私は


何の意味も持たない


抜け殻でしかいられないの




あなたにはわからない


あなたは何もわかってない


あなたの愛するひとが


この世から去って


あなたの前に二度と現れなくなる


想い出は輝き始め


感謝と後悔


失って初めてわかる


全ての意味



しかし明日は来る


誰にも光の明日が来る


この想いを明日に解き放つ


あなたは思う


もとどおり




永遠という言葉に意味などない


それを教えてくれた貴方


貴方は私に対して


永遠というものを持たない



永遠という言葉に保障はない


言葉なんて


何の価値も持たない音


記憶に残ったその音は


皮肉のかけら



永遠という言葉に偽りはない


戻らない時間の果てで


私は貴方のことを考えている


今、そして永遠に