みなさんの しそジュースのお話を興味深く読ましていただきました。
読んでいて、ハーブのことを思い出しました。
ダイエットをはじめた頃、ストレスと過食をおさえる目的で、アロマテラピーとハーブに熱中しました。
シソは伝統的な薬用植物です。
記憶が不確かなのですが、ラベンダーやミントなど有名なハーブはシソ科のものが多かったと思います。
花粉症に効くのは抗炎症作用ですね。
アロマオイルの中ではティートリーが有名です。
うちの息子のアレルギー性鼻炎には、耳鼻科でもらう抗ヒスタミン剤より、有効なようです。
昨秋、某製薬会社の”薬草園”を見学させていただく機会がありました。
そこは修学院離宮の近くの丘陵地で、漢方の薬草や、ハーブなど1000種を越える植物が 広大な南東向きの斜面に勢いよく育っていました。
あちこちに鹿よけのフェンスがあり、小動物が木の幹をかじったあとがありました。
技術員の方がいちいち説明をしながら園内を案内してくださったのですが、時々葉っぱをちぎっては、ちょっと口に含んで御覧なさい、とおっしゃるのです。
苦味、渋み、麻酔のようにしびれる感じ、そして甘味・・・たくさんの味があります。
この多彩な味を表現するには私たちの語彙力はなんと貧しいものかと感じました。
そう、あのステビアもありました。さわやかな甘さ。
野生の動物がときどき薬草園にくるそうです。
薬草を選んでは食べるのだそうです。
皆教えられたはずも無いのに、正しい薬効の草を選んで食べていくのだそうです。
残されたフンから、どこか具合の悪い鹿、ウサギ、妊娠中の狸など、わかるのです。
動物たちは、味覚や匂いで、本能的に体に良いものを食べる事が出来るのです。
私たち人間の臭覚や味覚も、本来は食べて良いものと悪いものを嗅ぎ分ける事が出来る様に与えられているのに、本来の機能を無くしてしまっているかのように見えます。
Diet5を使い始めた頃でした。
性能のいいコンピューターのおかげで栄養計算が出来る安心感とは裏腹に、本能のままに食べていては健康でいられないという事の悲しさを痛感しました。
もう、私達は、自分の五感を信じて食べたり、生活したりすることができないのでしょうか。
あれから何年か経ち、また少し考え方が変わりました。
人間の本能は実は失われていないと思います。
抑圧されているだけなのです。
コマーシャルベースにのった人工的な食べ物の強い魅力に、麻薬の様にアディクティブになってしまっているだけだと思います。
ダイエット中、栄養の観点から一番に避けなければいけないものは、ファーストフードやお菓子類です。
もちろん、常食しない、というだけで、時々は食べる事が出来ます。
これらを避けているうちに、自然と、そんなに食べたいと思わなくなったのです。
ファーストフード、ケーキ、焼肉、ラーメンなどは、フシギな事に食べれば食べるほどもっと欲しくなる食べ物です。
これらを避けていれば、私たちの五感は戻ってくるのではないでしょうか?