40歳を過ぎてからのランニングは元気の浪費だと岡本医師が言っています。

岡本裕医師は医学博士で、「一生クスリがいらない身体のつくりかた」「9割の病気は自分で治せる」などの著書があり、がん患者同士の情報交換やアドバイスを行うウェブサイトを運営しています。



岡本裕 e-クリニック
http://e-clinic21.or.jp/modules/contents04/index.php?content_id=13


岡本裕医師が次のように言っています。
「高血圧とか高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、医者がいなくても生活習慣を治せば自然に治るのです。
なのに、ずっと途切れずに通院してくれて、薬だの検査だのをずっと続けてくれるから医者にとっては実においしい患者なのです。
薬というのは症状を抑え込むにはよいけど、それで病気が治るわけではありません。根本的な解決ではなく、問題を先延ばししてるだけなのです。」といっています。


私も肥満していたとき、糖尿病の薬を飲んでしました。
正月のある日、医師が、「HbA1cは6.1です。良くコントロールされています。」といいました。
そこで正常値はいくつですかと尋ねたところ、正常値が5.5で、6.1以下にすると糖尿病の合併症が統計上は防げるのですとの説明を受けました。

私はそれまで6.1が正常値だと思っていたのですが、薬を飲んでも正常値にならないのです。それなら本当に病気じゃないかと、そのときはじめて気づいたのです。
そこで私は糖尿病の薬を飲むのをやめて本格的なダイエットに取り組むことにしました。

薬を止めたのは、退路を断つためです。

おかげで、4ヵ月後の市民検診では、6Kg体重が落ちて、血液検査がオールAになっていました。


生活習慣病は薬では治りませんが、生活習慣を治せば、薬を飲まなくても治るのです。


糖質制限食について

もしも、炭水化物を摂らないと、脂肪が燃えて痩せるということが本当に事実だとすると、人間の体は炭水化物を必要としないように進化しているはずですが、そんな風にはなっていませんね?
生物の体というのは曖昧にできているので、糖を全く摂らないとか、不自然な極端なことをして健康になれるはずがありません。

自然から離れすぎると体に悪いんじゃないかと考えるのがリテラシー(理解力)です。
薬も同じです。一時しのぎに使うのはよいけど、常用すると寿命を縮めるのですと岡本医師が答えています。


私もまったくそうだと思います。
糖質制限食を提唱するドクター江部は、糖尿病患者にとっては神様のような存在です。
糖質を極端に制限すると、糖尿病は改善されるし、体重が減るのは確実な事実です。

しかし、糖質制限食が糖尿病患者には適しているとしても、それを健康な人のためのダイエット法として出版するのは行きすぎだと思います。

糖尿病でない人が糖質制限食を信奉するのは、リテラシーの問題です。


走ったら元気になるんじゃなくて、元気な人が走ってるだけ
健康のためと思ってランニングをしている人がとても多いのですが、岡本医師はランニングは危険だと言っています。
基本的に、自然界で自ら好き好んで走る動物は人間以外いないんです。それは、走るということが有害だからです。
もちろん敵から逃げるとか、獲物を追う時は走りますが、あくまで短時間です。2時間も走っている動物はいない。


ある程度の負荷をかけるのは良いのです。
息が切れない程度のジョギングはいいけれど、タイムトライアルに夢中になって、4時間を切ったとか3時間を切るとかはやり過ぎです。

若い人が精神力をつけるためにするのは良いかもしれないけど、40歳過ぎてやるものではありません。


走る人は寿命が短いというデータも実際あります。
走ったら元気になるんじゃなくて、元気な人が走ってるだけ。元気を浪費しているのです。
運動も食事も生き方も、極端なことをすると短命になります。


う~む、みなさんどう思いますか?

高血圧患者の場合、最高血圧はクスリを飲むとすぐに下がります。しかし、最低血圧はクスリを飲んでもなかなか下がりません。

ランニングをすると、血管に一酸化窒素が流れて血管を広げます。

このため、ランニングをすると、クスリで下がらなかった最低血圧も下がります。ランニングは何歳になっても、健康に良いと私は思います。

しかし、マラソン大会に向けて毎日毎日ハードな練習を続けるのは、やりすぎなのかもしれません。