カロリーが高いものを食べると太るといいますが、そのカロリーと体重の関係がよくわからないんです。分かりやすいように教えてくれませんか?


カロリーとは、脂質、糖質、蛋白質のエネルギーの単位です。
バターやサラダ油など、脂質1gあたりの熱量は9Kcalです。
パン、ご飯、砂糖など、糖質1gあたりの熱量は4Kcalです。
魚、肉、豆腐など、糖質1gあたりの熱量は4Kcalです。


人間が生きていくには、この三大栄養素が必要です。
成長期の女子が一日に必要な栄養素は脂質40g、炭水化物144g、蛋白質70gです。


・脂質はホルモンや細胞膜になり、一日に40gが必要ですが、それ以上食べると、余った脂質は皮下脂肪に蓄えられます。


・糖質は脳のエネルギーになり、一日に144gが使われます。それ以上食べると、糖質2gから1gの脂肪が作られて皮下脂肪に蓄えられます。


・蛋白質は新陳代謝や造血のために一日に70gが使われて、余れば、体温の熱源として燃やされます。


カロリーと体重の関係は、かなり複雑なのでわかりにくいのです。上の部分をもう一度読み返してみると、


・バターやサラダ油などは1gあたり9Kcalで高カロリーなこと、過剰摂取すれば皮下脂肪に蓄えられるので、これが最も太りやすいことがわかると思います。


・パンやご飯は、脳の大切なエネルギーですが、食べ過ぎると脂肪になります。
ただし、糖質は1gで4Kcalで脂質の半分です。さらに糖質が脂肪になるには、糖質2gから脂肪1gが作られるので、結局、糖質はバターやサラダ油などの4倍食べても大丈夫なのです。


・魚や肉などの蛋白質は、いくら食べても、余程のことがないかぎり、皮下脂肪に蓄えられることがありません。


だから、体重はバターやサラダ油など高脂肪食を食べたかどうかが問題なのです。

昔の日本の家庭では、野菜と魚が中心の食事で、バターやサラダ油は滅多に使いませんでした。
その頃の日本人で、肥満している人はいませんでした。
日本人が肥満するようになったのは、バターやサラダ油が一般家庭でも普通に使われるようになってからです。


ダイエット7


> そのカロリーと体重の関係がよくわからないんです。


太るかどうかは、バターやサラダ油などの太りやすい食材が使われているかがどうかで決まります。つまり、体重はカロリーで決まるのではなく、太りやすい食品を食べたかどうかで決まるのです。


たとえば、バター、クリームチーズたっぷりの800Kcalの料理と、パン、卵、ハムの800Kcalの野菜サンドイッチでは、野菜サンドイッチの方が太らないのです。

だから、ダイエットはカロリーよりも栄養バランスが大切なのです。


カロリーと体重の関係がよくわからないのが普通なのです。

消費カロりーよりも摂取カロりーが大きいと太るのは事実ですから、カロリーは目安にはなりますが、太りやすいバターやクリームチーズがはいっているかどうかまではわからないのですから、カロリーと体重の関係はよくわからないのが普通なのです。