野菜を先に食べる

野菜を先に食べると、カロリーが同じでも、空腹を感じることがなくなります。
炭水化物から先に食べると、空腹感が早くくるので、間食が増えて摂取カロリーが増えます。
なぜ、そのようなことがおこるのでしょうか?


先日、テレビで胃の消化の様子をCTスキャンで放映していましたが、胃の中に入った食べ物は食べた順に、一塊ずつ胃の底に落ちて消化されます。
胃に入った食べ物は、洗濯機のように上下に攪拌されるのではなく、一塊ずつ胃の底で消化され、消化が終わって幽門から出て行くと、次の一塊が胃の底に落ちてきて消化されます。
野菜、主菜、炭水化物の順で食べると、だいたいその順で消化されるのです。


ですから、パンやご飯などの炭水化物を先に食べると、血糖値が急上昇します。
血糖値が急上昇すると、すい臓からインスリンが過剰分泌するので、血糖値が急降下します。
血糖値が急降下すると、空腹を感じる血糖値にまで早く下がるので、空腹感が早くくるのです。



ダイエット7
ためしてがってん!“おなかが減らなくなる”スゴ技

先日、試してがってん!で、面白い実験が紹介されました。
その実験では、ある会社の社員食堂で、いつも大盛りご飯を頼んでいる人4人に頼んで、実験に参加してもらいました。
実験の方法は、社員食堂のご飯を今後は中盛りで頼むようにしてもらうことと、いつも1回の食事の量を減らすようにしてもらうことです。その結果、1ヶ月後には4人とも体重が3~3.9Kg減っていました。

体重が減った理由は、ご飯を一度にたくさん食べると、インスリンの過剰分泌を招くので血糖値が急降下します。血糖値が急降下すると、お腹がすきます。
ところが、ご飯を少量食べると、インスリンが少量しか分泌しないので、血糖値の低下が緩やかになるのです。そうすると、空腹感を感じる血糖値になるまでの時間がかえって長くなるのです。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20110105.html



ダイエット7

NHKの実験では、1回に食べる量を少なくすることによって、血糖値の急上昇を抑えましたが、野菜を先に食べることでも、血糖値の急上昇を抑えることができますから、同じカロリーでも空腹感の少ないダイエットができます。間食が減るので痩せられます。
炭水化物を一度にたくさん食べないことと、野菜を先に食べる習慣をつけることで、上手なダイエットができるのです。