グリセミックインデックス

グリセミックインデックスとは、腹持ち指数のことです。菓子パンはご飯よりも早くお腹がすきます。玄米のご飯は、白米のご飯と比べると3倍腹持ちします。

このような腹持ちの良さを数字にしたものが、グリセミックインデックスです。


WHOの定義


ダイエット7のブログ

WHOはグリセミック指数をつぎのようにして測定すると定めています。
50gの標準ブドウ糖液と、50gの炭水化物を食べたときの血糖の上昇曲線を比較して、その面積比で食品の吸収速度を表すとしています。


たとえば、ブドウ糖は吸収が速いので短時間で吸収が終わりますが、全粒粉パンは血糖の上昇がなだらかで、吸収が終わるまでに長い時間がかかります。
上図で、ブドウ糖、バナナ、全粒粉パンは同じ50gなので、3つのパターンの面積は同じですが、空腹にもっともなりにくいのは、全粒粉パンです。



- ハーバード女性の健康を守る会 -

ダイエット7のブログ

お腹のすきにくさを表すグリセミック指数を最初に開発したのは、ドクターウォルバーというアメリカ人です。

「ボストン子供病院のスタッフの研究によると、思春期の肥満児に低GI食を与え、空腹時は制限なしにしたところ、食品ピラミッド方式のダイエットを実施した子供たちよりも減量効果が高かった」ということがわかりました。

間違いだらけの低インシュリンダイエット

最近、低GI食品を食べることを低インスリンダイエットと呼ぶHPが増えています。そして低インスリンダイエットは効かないという評価が定着してきているようです。しかし、それは間違いです。


本来、低GI食品は糖の吸収が遅く血糖が上がらないので、よく知らないで食べると食べ過ぎてしまいます。

まして、低GI食品は食事制限なし、運動なしで、どんどん食べても痩せられるなどと宣伝するものだから誤解を生んでしまったようです。

どんな食べ方をしても消費カロリーよりも摂取カロリーが多ければ太るのは当然です。

グリセミック指数(G.I.値)とは、食品の吸収速度を表わす方式で、糖尿病の負荷試験液との比較で表わします。
実際の方法としては、同じ人が負荷試験液(ブドウ糖75g)を飲んだ場合の血糖値の上昇パターンと糖質75gを含む食品を食べたときの血糖値の上昇パターンを比較し、そのパーセンテージで表します。

糖質の吸収が速い食品には、ブドウ糖100 、ベークドポテト95 、最高級パン95 、マッシュポテト90、蜂蜜90、にんじん85などがあり、遅い食品に玄米、全粒粉パン、スパゲッティなどがあります。

にんじん

ここで、にんじんが85となっていますが、これは次のような事情によります。
標準食品成分表では、にんじん100gに含まれる糖質は9.1gです。ですから、75gの糖質を含むにんじんとは、824gも食べなければならないことになります。にんじんを生でそんなにたくさんは食べられないので、ミキサーでジュースにして飲んで測定します。
にんじんのG.I.値が85と高くなっているのは、ジュースにしたためです。にんじんを煮たりサラダにすると、にんじんのG.I.値は普通の根菜と同じで、ずっと低くなります。

魚のGI値
低インスリンダイエットの本やサイトに、魚のG.I.値が記載されたものがありますが、卵、魚、肉などには糖質は含まれていませんから、G.I.値は測定できないはずです。
また、たとえ測定できたとしても、卵、魚、肉などには糖質が含まれていませんから、いくら食べてもインスリンの分泌に影響を与えるものではありません。
魚や肉のGI値が掲載されているサイトなど信用しないでください。


ダイエット7

ダイエット7はボストン子供病院の例を参考にして、ダイエットにグリセミックインデックスを採用してきました。

グリセミックインデックスが、低インスリンダイエットとして日本に紹介される前からダイエット7はグリセミックインデックスを使用してきました。

最近のテイインスリンダイエットはたいへん迷惑です。

低インスリンダイエットは、摂取カロリーをきちんと把握した上で、低GI食品を食べるとお腹がすかない、我慢の少ないダイエットができるのです。


この報告は、カロリー制限なしで痩せられると言っているのではなく、低GI食品はお腹がすきにくいと言っているだけなのですが、わが国に紹介したときにテレビ番組でセンセーションショナルに取り上げられ、その後ウソが積み重ねられていきました。