運動で代謝が亢進するか?

私たちは運動をすると代謝が亢進して、運動後もしばらくは体温と血行が促進された状態が続いて、消費カロリーが増大すると教えられてきました。

私たちが普段から使っている血圧計や体温計、心拍数などで、運動中の代謝の亢進の様子がわかれば、どんな運動が効果的かが、簡単に分かるかもしれません。

運動中の血圧と心拍数、体温を10分ごとに測定し、それ以外の時間では20分ごとに測定してグラフにしてみました。


ダイエット7のブログ

朝06時にウォーキング、10時にジョギング、15時にジョギングをしました。


血圧
運動中は血圧と心拍数がし、運動が終わると元に戻ります。


体温
デジタル体温計で脇下の体温と、耳温計を用いて耳内の温度を測定しました。
運動中も耳内の体温はあまり変化しませんでしたが、脇下の体温が大きく変動します。

この傾向は早朝のウォーキングでもっともよく表れていて、ウォーキング中に汗ばんできた頃から脇下の体温が急速に低下します。そのまま2時間は低下したままでした。その後、朝食を摂ってから体温が上昇しました。


ヒトの熱生産の主な器官は肝臓です。その他に褐色脂肪細胞が心臓のまわり、首のうしろ、肩甲骨、両脇の下の5箇所に存在しています。この実験で、運動中と運動後しばらくは脇下の脂肪細胞の発熱が止まりました。

また、血圧も運動後に急速に低下しました。

この2つから、運動後しばらくは、カラダが基礎的なエネルギー消費を抑えてエネルギーの回復を図ろうとしているように見受けられます。

上のグラフからは、運動によって消費カロリーはもちろん亢進していますが、代謝の亢進が起こっている様子は見つかりません。運動をすると消費カロリーの増大に伴って、カラダは血圧を下げ代謝をできるだけ低下させていると考えられます。


運動後も、心拍数だけはしばらく亢進していますが、カラダはエネルギー消費をできるだけ抑えて疲労の回復を図っているように見えます。

朝早く運動すれば、その日一日中からだが活性化して消費カロリーが増大するなどということではないようです。