こちらの記事の中で「見かけはネットカジノだけど実際はマネーロンダリングとして利用している場合もある」と書きましたが
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どうやらマネーロンダリングだった事は間違いないようです。
決済代行業者の1つから山口 阿武町の口座に3500万円余 返還
山口県阿武町から誤って振り込まれた4630万円の給付金の一部を別の口座に振り替えたとして24歳の住民が逮捕された事件。
住民が給付金を3つの決済代行業者に繰り返し出金していたことがわかっていますが、このうち1つの業者から、3500万円余りが町の口座に返還されたことが捜査関係者などへの取材でわかりました。
山口県阿武町の無職、田口翔容疑者は(24)先月、町から振り込まれた国の臨時特別給付金4630万円について、誤って入金されたと知りながら、オンライン決済サービスで自分の口座から決済代行業者の口座にこのうちの400万円を振り替えたとして、電子計算機使用詐欺の疑いが持たれています。
警察によりますと、調べに対し「金はオンラインカジノで使った」などと供述しているということです。
田口容疑者は4630万円が振り込まれて以降、3つの決済代行業者に繰り返し出金していましたが、逮捕後の今月20日、このうち1つの業者から町の口座に3500万円余りが返還されたことが捜査関係者などへの取材でわかりました。
田口容疑者はこの業者に27回にわたって出金していて、返還されたのはその全額にあたるということです。
これについて、町は「コメントは差し控えたい」としています。
決済代行業者(A社)がどうして阿武町の口座に直接振り込んだのかよくわかりませんが
お金が戻らない以上、問題が解決することはなく騒ぎが収まることもないので
問題がこれ以上こじれて長引くと結果としてA社などにも捜査の手が及ぶことになっていきますよね。
もしそうなってしまうと余計なことが色々とバレて最悪営業停止になってしまう可能性があるため慌てて返金したんじゃないかと。
ということは今後L社・M社からも返金されるかもしれません。
もし本当にそうなれば、結局田口容疑者にネコババされたお金は全て戻ることになるわけですが
そうなってくると今回の一件って本当に何だったんだろうとつくづく考えてしまいます。
もちろんネコババした田口容疑者が悪いんでしょうし「カジノで使い切ったからもう返せない」という嘘をついてお金を隠していた事は本当に悪質だと思います。
でも多くの人達が指摘している通り、そもそも阿武町が誤送金さえしなければ起きなかったことなんですよ。
誤送金なんかしなければ田口容疑者がネコババすることもなく
ニュースになって大騒ぎになることもなく
逮捕されて氏名や顔が日本中に公開されることもなく
「逮捕歴・前科歴」がつくこともなく
これから先まだ残されている60年ぐらいの人生を「日本中を騒がせた前科者」として生きていかなくて済んだわけです。
ギャンブル狂で金に執着し続ける人生に嫌気がさし、人生をやり直そうと移住した先で起きてしまった今回の誤送金事件。
阿武町は被害者であると同時に、人ひとりの人生を破滅に追い込んだ加害者でもあるということを忘れてはいけないのではないでしょうか。