ファウチ博士、ソーシャルディスタンスに科学的根拠はなく、思いつきだと発言! | 心と体を健康にするダイエット法

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ファウチ博士は、コロナ初期から、全世界のコロナ対策の指揮をとっていた人物です。その博士が、ソーシャルディスタンスに根拠がなく、思いつきだと述べました。

おいおい、今さらなに言ってるんだ!?


「ファウチ博士」とは?

アンソニー・ファウチ博士は、感染症研究の第一人者で、米国立アレルギー感染症研究(NIAID)所長を1984年から務めてきた人物だ。

ファウチ博士は、NIAID所長と兼務して、歴代大統領に様々な感染症対策の助言を行っており、2022年12月に退任するまで、トランプ・バイデン両政権の医療顧問として、新型コロナウイルス感染症対策の陣頭指揮を担っていた。





米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)の元所長アンソニー・ファウチ博士がこのほど、「ソーシャルディスタンスを6フィート(1.8メートル)とする科学的根拠はなかった」と証言し、波紋を呼んでいます。

《詳細》

ファウチ氏は、トランプ・バイデン両政権下でコロナ対策の指揮を執り、マスク着用やワクチン接種の義務化を推進した人物で、2022年12月にNIAID所長を退任しています。氏はまた、中国・武漢ウィルス研究所に資金提供を行い、ウィルスの毒性や感染力を高める「機能獲得研究」に関わっていたという疑惑もあります。

そしてこのほど、米下院の新型コロナ・パンデミックに関する特別小委員会で非公開での証言が行われ、ファウチ氏は自身が提唱した「ソーシャルディスタンスは6フィート」とした根拠について、「ある種、ただ浮かび上がってきただけ("sort of just appeared")」とし、科学的データに基づくものではなかったと認めました。

またファウチ氏は、コロナが武漢研究所から流出したという説は「陰謀論ではなかった」とも証言しています。そのほか、自らが推し進めたワクチン接種の義務化が、「かえって将来、『ワクチン接種の躊躇』をもたらすだろう」とも述べました。

同委員会のチェアマンである共和党のウェンストラップ氏は、ファウチ氏の証言は「我が国の公衆衛生システムの体系的な欠陥と、公衆衛生当局との手続き上の重大な懸念を明らかにした」と指摘しました。


以下、有料記事


ファクトチェック記事


トランプ・バイデン両政権でコロナ対応を指揮した、アンソニー・ファウチ博士が米下院特別小委員会で、「6フィートの社会的距離のルールは完全にでっち上げであり、科学的根拠はゼロである」と認めたとの言説がX(旧Twitter)で拡散している。ファウチ氏はそのような発言をしたのか確認した。

対象言説

1月9日、ファウチは米下院特別小委員会で、6フィートの社会的距離のルールは完全にでっち上げであり、科学的根拠はゼロであったことを認めた。

結論

【ほぼ正確】

ファウチ博士が証言したのは非公開の委員会においてであるものの、米国議会下院の監視・説明責任委員会の発表によれば(参照)、「“6 feet apart” social distancing recommendation promoted by federal health officials was likely not based on any data. (連邦政府保健当局が推進した “6フィート間隔 “の社会的距離の推奨は、何らかのデータに基づいたものではなかった可能性が高い。」と述べ、この指針が作成された経緯について、「 “it sort of just appeared.”(単に出てきた)」と発言したことは事実だ。
「完全にでっち上げ」、「科学的根拠はゼロ」とまでは言っていないものの、それに近い発言(「データには基づいていないようだ」、「単に出てきた」)は行っており、InFactとしては「ほぼ正確」と判定する。


米国議会の特別小委員会での証言

ファウチ博士がコロナウイルス対策について証言を行ったのは、2024年1月8日・9日に開催された、米国議会のコロナウイルスパンデミックに関する特別小委員会においてだ。

米国下院議会の監視・説明責任委員会の発表を確認すると、ファウチ博士は、「6フィート(約1.8m)のソーシャルディスタンス」について、次の発言を行っている(参照)。

Dr. Fauci claimed that the “6 feet apart” social distancing recommendation promoted by federal health officials was likely not based on any data. He characterized the development of the guidance by stating “it sort of just appeared.”
ファウチ博士は、連邦政府の保健当局が推進した “6フィート(約1.8m)間隔”という社会的距離の推奨は、何らかのデータに基づいたものではなかった可能性が高いと主張した。ファウチ博士は、このガイダンスが作成された経緯について、”単に出てきた “と述べた。

「データに基づいてものではなかった可能性が高い」、「単に出てきた」ということは、6フィートの社会的距離の推奨という感染対策は、具体的な科学的根拠には基づいていないと、ファウチ氏が認めたということだ。

証言の趣旨は?

この証言について、”likely not based on any data”と、”likely”(可能性が高い)と述べていることから、「6フィートの社会的距離」について科学的根拠がないと認めたものではない、との意見もSNS上では見られた。
しかしながら、ファウチ氏は米国大統領の医療顧問としてコロナウイルス対策を主導してきた人物であり、感染症対策の根拠について十分なリソースをもっていた。
パンデミックの最中にアメリカで感染症対策を指揮していた人物が、「データに基づいたものではなかった可能性が高い」と発言したことは、「科学的根拠がない」と理解されても無理はないだろう。

また、「Wall Street Journal」における同証言に関する記事(参照)でも、「he is finally speaking…the six-feet rule for social distancing “sort of just appeared” without a solid scientific basis.(社会的距離に関する6フィートルールは、確かな科学的根拠もなく “単に出てきた”〔とファウチ氏が述べた。〕)」と記載されており、6フィートの社会的距離に科学的根拠がないとファウチ氏が認めたと記述している。

なお、同紙では、「It’s not news that the six-feet rule lacked scientific rhyme or reason. A BMJ article in August 2020 explained as much. (6フィートルールが科学的根拠を欠いていたことはニュースではない。2020年8月にBMJ誌に掲載された論文でも、そのように説明されている。)」とも記載されており、社会的距離に関する6フィートルールに科学的根拠がないことは特に驚きではないようだ。

以上のとおり、ファウチ氏は、6フィートの社会的距離のルールについて、「完全にでっち上げ」・「科学的根拠はゼロ」とまでは述べていないものの、それに近い発言は行っており、対象言説は「ほぼ正確」と判定する。

(田島輔