いとしいあなたへ
みなさんは健康意識が高く、健康的な食事や適度な運動など体に良いことを取りいれていらっしゃることでしょう。
その意識は大変良いことです。
健康意識が高い食事・・・、世界的にもこれは健康的と研究者や専門家らから太鼓判をおされているのが地中海食です。
ですが、
健康的な地中海食を食べていたのに、冠動脈疾患になってしまった!?ってことがないように気をつけなければいけないことがあります。
それは脂質過剰ということなのです。
昨今は、ダイエットでも人気の糖質制限の影響もあり、炭水化物の摂取量は減っても脂質量は上昇し続けているという報告が農林水産省から発表されています。
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、総脂質からの摂取エネルギーが総摂取エネルギーに占める割合(これを「脂肪エネルギー比率」と言います。)の目標量を、1歳以上の男性・女性で20%以上30%未満としています。
これに対して、平成30年国民健康・栄養調査の結果(厚生労働省)によれば、脂肪エネルギー比率が30%を超えている人の割合は、20歳以上の男性では約35%、20歳以上の女性では約43%という結果が示されています。
油脂などの脂質は、私たちの身体を構成する細胞膜の主要な成分です。
また、
炭水化物やタンパク質よりも大きいエネルギーを持っており、主要なエネルギー源でもあります。
また健康にも良いとされる青魚に豊富な「DHA」や「EPA」など「オメガ3系」脂肪酸。血液をサラサラにし認知症予防にも効果があるといわれています。
そして、
脂溶性ビタミン(A、D、E、K)、カロテノイドなどの油脂に溶けやすい栄養成分は、油脂と一緒に摂取することで、体内に吸収されやすくなります。
油脂を構成する成分のうち、リノール酸、α-リノレン酸などの必須脂肪酸は、生命の維持に不可欠ですが、体内で作ることができないため、食事からとることが必要です。
一般に、脂質のとりすぎは、肥満や生活習慣病につながります。特に動物性脂肪やパーム油などに多く含まれている飽和脂肪酸をとりすぎると、血液中のLDLコレステロールが増加し、その結果、循環器疾患のリスクを増加させることが示されています。
とくに、
不飽和脂肪酸の一種であるトランス脂肪酸のとりすぎは、悪玉コレステロールを増やし、動脈硬化の原因となることが世界的に指摘されています。
そのため、トランス脂肪酸のイメージの強いマーガリンやショートニングは避けるわという方もいらっしゃるはずですね。
ですが、昨今のマーガリンの多くは、企業努力によって、トランス脂肪酸は1%前後という低い割合しか含まれていません。
では、植物性や青魚の脂肪はたくさん摂取してもいい?となりますが、そう簡単には言えないようです。
体内で合成できない「オメガ3系」の脂肪酸は、食べ物から摂取する必要がありますが、
必須脂肪酸には、いわゆる「サラダ油」をはじめとした、大豆油やコーン油、ごま油などに豊富な「オメガ6系」も存在しています。
オメガ6系の代表的な脂肪酸が「リノール酸」だが、飽和脂肪酸と比べてコレステロール値を下げる働きがあるため、かつてはリノール酸が豊富な植物油を健康にいいと宣伝されていました。
現在においては、「リノール酸は積極的に摂るべきではない」という専門家もいます。
リノール酸が体内で変化すると、アラキドン酸という脂肪酸が生成されます。これは体内で炎症を起こす物質で、動脈硬化やアレルギーを促進することが指摘されているからです。
さらには、
マウスの実験で、糖質を過剰摂取した高糖質食マウスより、リノール酸を過剰摂取した高脂質食マウスの方が糖の処理をスムーズに行えないことがわかりました。
つまり、血糖値を下げるインスリンの働きが悪くなったのです。
糖尿病の予防として甘いものや炭水化物を制限していても、植物油をたっぷり使った料理を食べていては逆効果になる可能性が大きいのです。
また、
リノール酸を摂りすぎている母親から生まれた子どもは肥満になりやすいといわれます。これはアラキドン酸が変化したホルモン様化学物質の影響と考えられています。
さらに、リノール酸の過剰摂取はアレルギーやアトピーを引き起こす一因であることもわかっています。
植物油脂は加工食品のほとんどに含まれている
揚げ物や炒め物など目に見えて使う油は、使う量を加減できますが、目に見えないアブラにあふれています。なんと、ノンフライ麺と書かれた即席ラーメンの麺にも植物油脂は含まれていますし、チューブのわさびやしょうがにも入っているのです。
普通の食事でも植物油脂を避けることはなかなか大変なことなのです。
私はヘルシーな食事よ!と言っているのが聞こえてきそう。
朝はヨーグルト、アボガドサラダ、パンにオリーブオイルを塗り、間食はナッツ・・・。揚げ物は食べない。
健康的な食事に見えますよね。
でも明らかな脂質オーバーになっちゃう。
どんな油脂もすべて、1gあたりの熱量は9kcalもあるのです。糖質は1gあたり4kcalなので、倍以上。意識して炭水化物(糖質)抜きダイエットをしている人ほど脂質過剰になる傾向があり、オーバーすれば肥満に。
実は、問題はそれだけではないのです。
飽和脂肪酸より質のいい油とされるナッツやオリーブオイルに豊富な一価不飽和脂肪酸(オメガ9系)ですが、摂りすぎると冠動脈疾患のリスクとなってしまうのです。
オリーブオイルやナッツをふんだんに使った地中海食は、心疾患を下げる食事法として世界中で注目されました。
ですが、具体的に何がいいのかは曖昧。オリーブオイルやナッツではなく、魚介類を積極的に食べているためではないかという見方もあるのです。
「体にいい油」をわざわざ摂取する必要はない
というのは、自然健康法に基づいた栄養学を推進する「日本ナチュラル・ハイジーン普及協会」会長の松田麻美子さん。
「いかなる『油』も自然界には存在せず、すべて人工的に工場で抽出したものです。事実、地球上で油を利用している動物は人間以外にいません。オリーブオイルでも、アマニ油でも、実や種の中の脂肪分を抽出する過程で必ず光や空気に触れて酸化が始まっています
アマニ油とは、『亜麻』という植物の『仁(種子)』から抽出したオイル。しかし、『アマニ油』は『亜麻仁』の脂肪分だけを搾り取っており、酸化を防ぐ成分はほぼ失われ、非常に不安定な状態となった食品です。これはアマニ油に限らず、すべての油でいえることです。必須脂肪酸であるオメガ3系脂肪酸は、亜麻仁を丸ごと粉末状にしたものを大さじ1杯摂ることで、満たすことができます」と続けます。
「油だけになった形で体内に入ると、すでに酸化した『過酸化脂質』に変わっているため、体内で連鎖的に脂質の酸化が起こり、動脈硬化、心臓血管疾患、がん、アルツハイマー病など、あらゆる体調不良の引き金になります。」
オメガ3系には、過剰に摂取しているオメガ6系の働きを抑える効果がありますが、両者のバランスを取る必要があるといいます。
理想はオメガ6系が1~4で、オメガ3系が1の割合。しかし、現代人はオメガ3系の20倍もオメガ6系の脂肪酸を摂っています。
しかもアマニ油を摂る人というのは、現在の食事にプラスアルファで摂取するということになり、それでは健康効果がないどころか、カロリーを余分に摂取してしまうことになります。
松田さんは、オメガ6系の油を一切使わなかったとしても、リノール酸は肉にも魚にも野菜にも含まれています。現代の生活において、不足するということはまずありませんといいます。
あなたがいつも健康で幸せでありますように!
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