昔ながらの塩田で作られた塩には、ミネラルが豊富です
愛しいあなたへ
食事摂取基準の上限量からおにぎりダイエットまで
体の不調ってコレが原因なのかもと思ってしましました。
食事摂取基準「上限量」のはなし
日本人は食塩を摂りすぎだといわれます。
そこで、
来年改定の「日本人の食事摂取基準」で検討されている新たな「食塩相当量」の目標量は、
18歳以上は男性が7・5グラム未満、女性が6・5グラム未満。
5年前の平成27年版では、男性8・0グラム未満、女性7・0グラム未満だったので、男女とも今より0・5グラム厳しくなる見込みです。
食塩の摂りすぎは高血圧の危険リスクが高くなると言われます。
食塩摂取量と過体重や肥満の関連については、
塩分過多はさまざまな危険因子となりうることが、
いくつかの研究で報告されています。
しかしその調査は、単一の国内、単一の施設内での調査でした。
そして調査方法も、
1日食塩摂取量を推定するために24時間蓄尿ではなく単回尿や食事思い出し法を用いていることなどから限界がありました。
それが、The American Journal of Clinical Nutrition誌オンライン版2019年5月21日号に掲載された、
中国の大学の研究調査は複数国(日本、中国、イギリス、アメリカ)の調査を行ったということです。
研究を行ったのは、中国、西安交通大学のLong Zhou氏ら研究チーム。
International Study of Macro-/Micro-nutrients and Blood Pressure(INTERMAP研究)のデータから、日本、中国、英国、米国における、2回の24時間蓄尿で推定した食塩摂取量とBMI(kg/m2)および過体重/肥満の有病率の関係を調査したものです。
その結果、
日本、中国、英国、米国のすべてで、食塩摂取量がBMIおよび過体重/肥満の有病率と関連することが示されたということです。
この研究では、
日本(1,145人)、中国(839人)、英国(501人)、米国(2,195人)における40~59歳の男女4,680人の横断研究のデータを用いました。
主な結果としてわかったことは、
「エネルギー摂取量を含む潜在的な交絡因子を調整した場合、食塩摂取量が1日当たり1g多いとBMIは日本で0.28、中国で0.10、英国で0.42、米国で0.52高かった。」
「食塩摂取量が1日当たり1g多いと、過体重/肥満のオッズは日本で21%、中国で4%、英国で29%、米国で24%高く、すべてp<0.05であった。」
※オッズとは、ある疾患などへの罹りやすさを2つの群で比較して示す統計学的な尺度で、オッズ比1とは、ある疾患への罹りやすさが両群で同じということであり、1より大きいとは、疾患への罹りやすさがある群でより高いことを意味します。
Pとは、ある事象の起こる確率
今回の研究は、食塩摂取量とBMI(ボディマス指数)、体重と身長の関係から算出される、ヒトの肥満度を表す体格指数、有病率の関係でしたが、
コレより以前の研究で興味深いものがありました。
オーストラリアのディーキン大学の研究で単一国の研究ではありますが、
「食塩と脂肪が合わさると相乗的に食欲が異常に高まる「食欲亢進」をまねくおそれがある」
という研究が発表されています。
ディーキン大学先進知覚科学センターのラッセル・キースト教授は、
「食塩と脂肪の摂り過ぎが、エネルギーの過剰摂取につながり、肥満や2型糖尿病のリスクが高まります。食事の味付けは習慣として、長期間かけてつくられます。ふだんから薄味に慣れて、味覚の感受性を高めておく必要があります」
と述べています。
研究チームは、
実験に参加した18~54歳の健康な男女を対象にトマトスープを食べてもらった。
塩分の濃度を0.04%、0.25%、0.5%、1%、2%に、脂肪分の濃度を0%、5%、10%、20%にそれぞれ変えた場合に、食欲にどのような変化が起こるかを調べた。
平均的にもっとも「味が良い」と感じるのは、
食塩の濃度が0.25~0.5%で、脂肪分の濃度が5%のときであることが判明した。
しかし、食塩の濃度を上げていくと、脂肪分が10%以上にならないと満足感を得られにくくなることが判明した。
さらに、食塩の濃度を上げるとエネルギー摂取量が平均して11%増えることが示された。
「低脂肪の食事に慣れている人は、食事の量を抑えても満足できますが、これに食塩を加えると食欲が増し、食べ過ぎてしまうおそれがあります。
食塩と脂肪は食事の味付けにおいて重要な要素で、どちらかかが足りないと味気ないと感じがちです。しかし、どちらも食欲を増す効果があり、両方を過剰に摂取すると食べ過ぎにつながるので注意が必要です」と、
キースト教授は指摘しています。
キースト教授らは、2010年に「甘味、塩味、苦味、酸味、うま味」の5つの味覚に、6番目として「脂肪」も加えるべきだとする研究を発表しました。
キースト教授によると、脂肪の味をどれほど敏感に感じるかは、
人によって異なるといいます。
また、脂肪の味に対して敏感になっている人は、脂肪の少ない食品でも満足でき、体重増加や肥満が少ない傾向があります。
「同じエネルギーの食事であっても、味付けによって得られる満足感に違いが出てきます。実験では、脂肪に対する味覚の感受性が高く、少しの脂肪でも満足感を得やすい人であっても、食塩を加えると味覚が鈍くなり、たくさん食べないと満足できなくなる傾向がみられました」と、キースト教授は説明しています。
「脂肪や食塩の少ない食事は慣れないと味気なく感じる人が多いのですが、薄味の食事を続けていれば味覚が敏感になり、少ない脂肪と食塩でも満足感を得やすくなります。
逆に濃い味付けに慣れている人は、もっと味を濃くしないと満足できないようになるおそれがあります。ふだんから食事の味付けには注意しておく必要があります」と、キースト教授はアドバイスしています。
このような研究が発表されている反面、
塩分過多は存在しないと述べる専門家もいます。
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ここまで書いて気が付いたのですが、
「日本人の食事摂取基準」では「ナトリウム」の記載なんですよね。
食品のパッケージについている、成分の中で食塩相当量とナトリウムって、数値は微妙に異なるのです。
ナトリウムは塩から精製して取り出したもの?だからでしょうか。
摂取すべきはナトリウムや食塩ではなく「塩」がポイントのようですね。
これから夏本番になります。
上手に塩と付き合いながら熱中症予防をしましょう。
いつも「いいね」をありがとうございます。
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