今日書きたいのは、別にスイスの話ってわけじゃなく、どこに住んでも言えること。
ついこないだ、ハーバード大学の75年に渡る研究で、「人生を幸福にするものは、富や名声でなく、人間関係の量でもなく、その質」というのが発表されたよね。そしてまた、「孤独は死」と。
これって、言われてみれば誰でも、”そんなの当たり前”って言いそうなことやけど、案外、見落とされがちな真実よ。
家族がいても、友達がたくさんいても、その中での孤独ってあるから。
それに、どんなにお金があったって、それがイコール幸せにはならない。
お金を本当にもっている人からしたら、普通の人なんて、「お金をもっていない人の、ただの妬み」って思う人もいるかもしれないけど、それこそ、性根が腐ってる。
本当に大事なものは、お金では買えない。
人間関係はいつも綺麗で、スムーズにはいかない。面倒臭い時も、努力しなくちゃいけない時もある。
お金を払ってすぐに手に入る「モノ」とは違って、単純じゃないし、時間もかかる。
だから、お金じゃ手に入らない。
実際に密な関係、築けてる?
あなたに連絡してくる人は何人いる?
周りにぶら下げた飾りではなく、内面でつながってる?
何かあった時に相談できる友達、いる?
人はどれだけ生きてても、孤独じゃやっていけないから。
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私たち夫婦は、そんなに友達が多いタイプではない。
私は特に、日本を離れているのもあって、最初はスイスで友達と言える人なんて、はっきり言って、いなかった。
スイスに来てしばらく経って、少しずつ自分の社会が出来始めた時、つまり、自分のコミュニティが出来た時、初めてパートナーから離れて、自分の世界が広がった気がした。
日本にいると必要なかったけど、スイスではまた一から作る必要があったから。
いろいろ、ややこしい話も、見たり聞いたりすることもある。
それって全部、内面のお付き合いじゃない。
私はこっちで出来た友達と会って別れた時、いつも思うことがある。
自分は恵まれているなって。
パートナーをはじめ、その家族、親戚はもちろん、友人関係も、自分は幸せ者だと、思わされる。
そりゃ、日本語もあれば、ドイツ語も英語もあるし、言葉の違いはあるけれど、仲良くなるには関係ないでしょう。
しかし、もっとスムーズに話せたらいいなと思うところは多々あるから、これからも語学の勉強はしなくちゃいけないな。
重い腰を、どうやってあげようか・・・

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私の語学の問題はさておき、どんな時代になろうとも、生活を大きく変化させるどんな事が起ころうとも、本当に根底の大切なものは変わらないんですよ。
そこ、しっかり頭に叩き込んでおきたい。
まだ雨続きやけど・・・
一足先に、夏を先取りんちょ♪