アイデンティティ、民族意識 | スイス突撃奮闘日記☆ロードオブ移住

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スイス生活14年目突入。
スイス人パートナーと2019年、2022年生まれの息子達と2024年生まれの娘の5人家族。
スイスでの日常生活、
面白いこと、腹立つこと、
いろいろ日記として書いてます。


国民投票で、外国人に関係する議題があがる。

何千何万と押し寄せる、すごい数の難民。





欧州で、2014年は60万件の申請、シリアでは難民は300万人にものぼると言われるが、日本の都道府県の人口にあてはめると、茨城県民や広島県民にあたる数の人が、全員難民、という規模で、想像もできない。



こういうことが常にまわりにあると、どうしても考えるのが、アイデンティティについて。


スイスでは、スイスに居住しているうちは、スイス国籍は放棄できないと定められている。私も、スイス人との結婚から5年経つと、許可証もスイス人と同様の扱いとなる段階のものにかわるし、州によって定められるスイス居住年数が経てば、スイス国籍の申請もできる。


日本は二重国籍が認められていないから、今のところ、私は日本の国籍を放棄する気はない。



しかし、二重国籍オーケーで、自国の国籍を放棄する必要がないヨーロッパの国々。スイス国籍を取得したいと考える外国人は多いようで…



その時、思う。
国籍って、何。
自国への思いいれとか。



けれど、こんな風に感じるのは、日本国籍が有利なものだからで、実は贅沢なことなんだと、気づかされる。


世界パスポートランキングというものがあることを、ご存知だろうか。


日本が認める世界の国数は195カ国、そのうち、172カ国、ビザなしで行けてしまうのだそう。

ちなみに、このランキングの1位は、174カ国で、スウェーデン。
スウェーデン人の友人は、スイス国籍を申請すると話していましたが、スウェーデンは、二重国籍オーケーですからね。


これほどまでに、世界から見て、日本のパスポートは信頼に足るわけです。


国境で止められることもないですし、こちらで、日本の免許証を切り替えたときも、私は書類の提出だけで済みましたが、南米から来ていた友人は、試験が必要でした。



タイ人の友人も、ヨーロッパ間の移動や、スイスに再入国する時に面倒な経験があったらしく、スイス国籍の取得を考えていると、以前話していましたし。


仕事の面から見ても、スイス国籍があったほうが、何かと安心、と考える人も多いんでしょう。


私にとっては国籍は、その国が好きだからとか、税制面が有利だからとか、便利だから、とかで決めるものじゃない。



その国で育つ、ということは、その国の背景を背負うことで、言葉はもちろん、文化、習慣、国民性も、その国の人を表す。



言葉も満足に話せないのに、国籍だけ変わっても、それは、その国の人だと、言えるのだろうか。

実際、国籍と国民性が同じじゃない人も、たくさんいるし。


でも、これも、贅沢な考えかな。



本当にその国の国籍を取得したいと考えている人は、そんなこと関係ない。


生きるために、必死な人たち。 


話を聞いてると、愛うんぬんでなく、より良い国に住む為、条件をみて結婚をした人もいる。



ヨーロッパは、日本よりもずっと複雑。



ちょっと抽象的な話やったけど、こういうことを考えることは、外国にいると大切なことなはず。


地球人、されど、全員が、どっかの国の国民なんやから。




昨日、レストランで食べたナポリタンみたいなスパゲティ。
すっごい良いレストランなんだけども、これ、味が薄かった。
こっちのレストランでは、パルメザンチーズやチリオイルが別途で持ってきてくれるから、それを足して足して、かなり美味しく食べれた。


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ぼけた写真…