この話はすごーく長くなるので、
今回から何回かに分けて書いて行きたいと思います。
タイトル通り、スイス生活の中で最悪な日となってしまった、
「トラムでの転倒事故」の話。
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月曜日、ドイツ語学校が終わった放課後。
いつも通り、電車の駅へ向かうトラムに乗り込んで、前の車両に向かって歩いていると、激しく急停車した衝撃でバランスを崩し2メートルほどフラフラと前へ押し出され、床に崩れ落ちてしまった。
いや、2メートルとか、そんなもんじゃないな。
フラフラしながら移動した距離にして、3メートルはあったんじゃないかな。
分かりやすい例で言うなら…
きっとイメージがつかめる人も多いであろう、シーン。
アメリカのドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」で主人公のキャリーが、フランス男についてフランスへ行き、ティファニーかどこかのブランドショップに入ろうとした時、雨の日で床が濡れていたせいでスリップし、入り口から3メートルほど前方にぶっ飛んだ、あのシーン。
あれにかなり、近いものがある…
まぁ、軽い転倒事故にあった月曜日も雨でしたけど、
私はスニーカーだったし、スリップしたわけじゃありませんけどね。
ただ、傘を持っていたこともあり、
とっさに取っ手を掴むことができなかったのだと思います。
転倒したのはトラムに乗り込んでから割とすぐの出来事だったのですが、発車した時の衝撃でこけたのではなくて、既に発車してから急停止があったことによる転倒であることは、確かです。
だって、倒れたのが、前方向だったので。
もし、発進時の転倒なら、後ろ方向に倒れているはずですもんね。
とにかく何が原因か分からなかったけど、トラムが急に停止したことで、前の車両へ行こうと歩いていた私はバランスを崩しヨロヨロと前に投げ出され、最終的に、ヒザまづいてもちろん、ヒザ小僧で着地したので、ヒザをひどくぶつけてしまった。
またヒザだけではなく、衝撃を手でも咄嗟に支えようとして、
左手のひらの付け根も殴打してしまったんです。
あんな衝撃は、初めてでした!
実際、翌日以降のトラムは、いつもの通り安全運転でしたし。
この事があってから、トラムでまたバランスを崩すんじゃないかと若干トラウマになってしまい、乗ってからはすぐ座るようになりましたよ…
トホホ…
転倒した時、目の前にいたお婆さんを、思わず
「助けて!!!ヘルプミー!!」
の思いをこめて見つめてしまった私。
そしたら、そのお婆さん、きっと私の視線が痛かったのでしょうね。
かすかにきれそうな声で、声をかけてくれました。
まわりにいた人も幸い、
「大丈夫か?!そこのイスに座りな!!」
と声をかけてくれたのが救いだったものの、
(何故かこけてからかなり、間が空いていたのが気になったが…
かわいそうに激しくこけてんだから、すぐに声をかけてくれよ…!)
そのまま立ち上がって椅子に座り、目的の駅が来たら、
何事もなかったかのように帰ろうと思っていたんです、その時は。
そしたら、その「座りな」と声をかけてくれたおっちゃんが、
「運転士に話した方がいい。痛みは後から来るから。」
って言うんです。
私が、
「え?何をしろって?だからって何を話すの?どうすりゃいいの??!」
って戸惑ってたら、
「転倒したってことを、話しにいけ!行くんだ!!」
と再度強く言われたもんで、一大決心した私。
もうね、「どうにでもなれっ!!!」って気持ちで、
間違いだらけのドイツ語を覚悟に、抗議しにいったのね。
というのも、昔、大学生のころ、原チャに乗っていて車と軽く衝突したことがあって、その時すごく急いでたから何もせずにその場を去って、学校に着いたら足が痛んだことがあったもんで、その事を思い出し、おっさんのアドバイスに従うことにしました…
というわけで、次回の記事で、
スイスに来てから初のクレーマー体験に、一人で挑みます。。。
~トラムで転倒②~ へ続く。
転倒とまったく関係ないけど、大好きなピザの写真。