平和と貧困 | スイス突撃奮闘日記☆ロードオブ移住

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スイス生活14年目突入。
スイス人パートナーと2019年、2022年生まれの息子達と2024年生まれの娘の5人家族。
スイスでの日常生活、
面白いこと、腹立つこと、
いろいろ日記として書いてます。


ドイツ語学校終わりに、カフェで、くつろいでました。

19時くらいかな。

私の周りには、誰も座っていないカフェで、

小さな男の子がまっすぐ、私に向かって歩いて来る。

見たところ、小学校1年生くらいかな。


間違いなく私のほうに向かって来る。

見たところ、なんだか服がボロボロ…

肌が少し黒いけど、汚れているからな気もする。

そして、その少年は私の目の前で止まり、

握りしめていた左手を、ゆっくりと開いて見せた。



その小さな手の中には、2フランコインが2枚あった…

そして、か細い声で、少し上目づかいで、言った。



「 お金、ください。 」






その一時間後、カフェを出たんですが、

その少年と、母親と思われる女性がいました。

この少年が私の方へと来た時と、母親を見た時に思ったこと。




” 親が子供に、何させてんねん ” と。




しかし、この、金の無心。

これは、ほんとによく見られる光景の一つ。

ときに親は、子供を使って、お金を得ようとする。



今年の春、ヨーロッパを旅行した時も、

プラスチックのコップを持ち、頭をもたげ、さまよい歩く老人は、

フランス・スペイン・イタリア、どこにでもいた。



1年前に訪れたメキシコでは、直視できないほどのものを見た。





すべての根底にあるのは、貧困問題。

日本にも貧困はあるけれど、

日本は、野たれ死にをさせてくれない国。

けれど、海外は違う。

国の保証で守られるべき障害のある人、

医療を必要としている人、

学校に行っているはずの、幼い子供。





こういう人たちが、普通に、悪臭を放つ汚い駅で、

寝るしかなかったり、また、物乞いをしている。




ぬくぬくと日本で育った私は、

初めて貧困問題を直視したとき、鳥肌がたった。

とても、怖く感じたのを覚えている。




どこに行っても、貧困はある。

他の国ほどじゃないけど、スイスにも、ある。




昔、人生ゲームをしたことがある。

数ある選択肢の中から、手にしたお金でやることを選ぶ。

私が選んだのは、

” 様々な組織にお金を融通する、基金の設立 ”  だった。




明日は少しでも、この世界がよくなっていますように。

これを、七夕の願いにしようと思う。






とある日の晴れた、チューリッヒ中央駅の近く。

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スイスの国旗が、風に揺れています。