精油を植物油で希釈してマッサージに使う方法はワリと有名。
アロマ発祥のフランスでは薬の一種として原液で使ったりしてることを考えるとちょっと不思議なんだけど、この方法はマルグリット・モーリーという化学者の女性が編み出してイギリスで広め、それが日本に先に入ってきたせい。
アロマ=リラクゼーションってイメージが強く定着しているのもそれが原因(らしい)。
精油には、その香りが心に及ぼす効果に加えて、肌に塗ることでカサブタを作って傷を治りやすくさせたり、肌の弾力を回復させたり、血行を良くしたり・・・と含まれている成分に応じていろんな効果が期待できます。
一方で、精油によっては原液でつけると濃度が濃すぎて肌が荒れる危険性もあるので、植物油で希釈する方法は重大な事故を回避できるという点でも理にかなっているし、広く一般に認知されるにはふさわしい方法だったのかも。
でもクラリーセージは女性ホルモンに似た作用をする成分が含まれていて流産を引き起こす可能性があるとか、ウインターグリーンの主要成分はドーピングに引っかかる可能性があるとか、柑橘系の精油が肌についた状態で紫外線を浴びるとシミになったり、ひどいと炎症を起こすとか・・・知らないと怖い情報も多い。
微量とはいえ、においを嗅ぐと鼻の粘膜から成分が吸収されて全身に行き渡るというのが一番怖いと思うところです。
この間「科捜研の女」の再放送見てたら、大量のヒ素を混ぜて部屋の土壁を補修し、気化したヒ素を鼻から吸収させて家主を殺害するという話をやってて、そんな方法で人殺しできちゃうんだ~とびっくりしたですよ。
そういえば地下鉄サリン事件で使われたサリンだって気体だったよね。
調べてみたら、サリンは「殺傷能力が非常に強く、吸収した量によっては数分で症状が現れる」そうで、また「呼吸器系からだけでなく皮膚からも吸収されるため、ガスマスクだけではなく対応する防護服を着用しなければ防護できない」って。
さらに「その毒性は神経に障害を起こすものである。自覚症状としては、まず最初に目がチカチカする・視界が暗くなるなどの異常が起こり(瞳孔
の収縮による。これは「縮瞳」とよばれる)、ついで涙が止まらなくなったり、くしゃみや鼻水など呼吸系の障害が起きる。呼吸困難
を伴うこともある。さらに重度の場合、全身痙攣などを引き起こし、最悪の場合死にいたる。」とあってかなり怖くなりました。
精油に含まれるケトン類に神経毒性があるんだよね。。。
「特に注意!」と習ったケトン類のカンファーを調べてみたら、別名が樟脳で「皮膚から容易に吸収され、そのときにメントールと同じような清涼感をもたらし、わずかに局部麻酔のような働きがある。しかし、飲み込んだ場合には有毒であり、発作、精神錯乱、炎症および神経と筋肉の障害の原因になりうる。」成分だそうです。
クスノキの精油に多く含まれるみたい。
ちなみに、よく有毒物質を飲んだときには消火器保護のため牛乳を飲ませる応急処置をするけど、樟脳の場合は牛乳を飲ませてはいけないそうです。樟脳は脂溶性で、牛乳に含まれる乳脂肪によって体内に吸収され易くなり、かえって危険らしい。
誤って飲んじゃったら即病院ですね。
まあ、いずれにせよサリンに比べれば全然大丈夫そう。
精油に含まれるのはカンファーだけではないし、そもそもサリンは自然に存在し得ない物質って時点で別物か。。。
でも知識がないまま精油を使うのはやっぱり怖いなあと思ったのでした。