なんだか盛り上がってまいりました!私が。

いやーこう他人事を毎日ブログで晒してもいいもんなのかしら。

イヤ、さすがに本人には言ってるけどね。軽く。

こんなにシリーズ化が進むと思わなかったので

電話男ってネーミングが流行に絶妙に乗り遅れた風で

若干恥ずかしくなってきたわ。

あ、ちなみに昨日久しぶりにブログ見た知人から

「彼女つくるのか?」ってメールが。

これは現在進行形、私の後輩の童貞サクセスストーリーね。

今回で第3話。

初心者は前の記事を読むべし。

ということで続きをば。


「わたし、太ってるから大丈夫かなぁ…」

…イヤ、絶対俺ほどじゃない。

だが、これはチャンスだ。今しかない。

この太ってる話の間に俺の体重をカミングアウトせねば。

木を隠すのは森に、エロ本隠すなら本棚に、だ。

言っちまえ!GO!


「イヤ、俺もけっこう太ってるから」


くぅ~。はっきり言わずに「けっこう」ってつけてしまう

自分のスカしっぷりがこの場は憎い。

「えー。でも、私女だから~。

 男の人はちょっとくらいガッチリしてる方がいいよー」

…うーんガッチリって言うよりムッチリなんスけど…


「イヤ、俺、105kgなんだ」


スゲー!!俺スゲー!!

今ものすごく自然に言えた!

105kgっていう浮世離れした数字が

あたかも住所かのように慣れ親しんで聞こえたよ!

俺って案外サオ師の才能あるんじゃ?

「…え?」

…あれ?自然じゃ…なかっ…た?

時が止まり、明らかに戸惑う彼女。

どうやら言葉が出てこないようだ。

うわぁ確実に引いてるよ

空気が重くなっていくのが電話ながらわかる

っていうか電話だからこそわかるこの気まずささんコンニチワ。

あわてて無理やり話題を変えるも

一度失った流れは元には戻らず、

会話が全く弾まない拷問の時間が続く。

そして最後に、止めの一撃が俺を襲う。

「やっぱり…夜はちょっと…」

おい!遅えよ!それはさっき言うセリフだろ!

…とも言えるはずもなく、精一杯の空元気で

「そうだよね。じゃあ、また今度にしようか」

と何事もなかったかのように返す俺。

悲しい道化師だ。

そして、結局最後までテンションを盛り返すことなく

電話は終わりを告げた。

何か重く黒いものが俺を包む。

…なんだろうこの虚脱感は?

人って本当に悲しいときには涙は出ないんだね…

あ、太ってるとわかった瞬間会うのをやめたってことは、

彼女は販売員じゃなかったんだ。

本当に偶然、俺の電話につながった寂しがりベイビーだったんだ。

疑ってごめんね。

イヤ、そうじゃないだろ俺。

…まぁ、いいや。それももう関係ないこと。

やはり俺は神の子。童貞の紋章を持つ男なのだ。

そう、すべては終わったんだ。ゲームセットだ…

心からのため息とともに、俺は眠りについた。


しかし、俺はまだ気づいていなかった。

まだ終わってはいなかったことに。

これから起こるドラマに。


今日のケツ論:まだ引っ張るよー