直前のアニメステラーのおかげで、ますます「結束バンド」の音楽を聴くことを楽しみに鑑賞しました。
が、前作は音楽シーンが非常に豊富で、そこが面白かった印象でしたが、今作は音楽シーン前作より少ない?そんな印象でした。
代わりにギャグシーンが前作より多めかなと。
「原作」って話をすると、そもそも「音」がない「漫画」な訳ですから、曲少なめギャグ多めってのはむしろ原作に忠実かも知れませんが、前作と直前のラジオから、音楽を目当てで来た自分には少し残念な路線かな。
また、前作は、ギャグが控えめだったためか「主人公ぼっちちゃんに共感する!」だったのが、今作は「そこまで俺は友達いない人じゃなかったwそこまでは共感できねえw」な振り切り方。
面白いんだけど、前作の「共感できる面白さ」とは違ってしまった所は、良いとも悪いとも言えないけど、前作と受け取り方が変わったなぁと。
また、これは単に私の不勉強ですが、今作で完結するのかなと勝手に思い込んでいた為、「あ、完結しないんだ…?」って感じたのは、ちょっとマイナスポイントかなぁ。
ただ、元バンドマンとしての共感ポイントは今回も豊富でした。
私も、中高時代、こんな講堂などで多くの生徒に見てもらえるライブにめっちゃ憧れました。
だから学祭出たい気持ちは超わかる!
でも、私の場合は大学になってからバンドを組んでおり、大学で講堂とか出れるのは、もう外部から呼ばれたプロとか。でも、学祭の日、一つの教室で、数人の前でやる学祭企画には一度出れたんです。その一回以外はライブハウス。まさに結束バンドと似た境遇。
ただ、その一回に、ぼっちちゃんは弦が切れると言う大ハプニングに見舞われましたが、私の場合も、その「学祭ライブ本番」で、そこ以外では一度も起きた事のないようなトラブルに見舞われました。
それはギターとアンプを繋ぐ「マルチエフェクター」が断線して音が鳴らなくなるというトラブル。本当に焦りました。よくあるトラブルなら、すぐに原因も対処も分かるのですが、この一回しか起こった事のないトラブルなので、何が起こっているのか分からない。結局、5曲予定の所、1曲私のオリジナル曲がカットされて4曲になり、残りのうち1曲は私がキーボードを弾く曲なのでギターは使わず、結局、マルチエフェクターの断線と気付けたのは実に最後の1曲、その最後の1曲だけアンプ直結にして、やっとまともに音が出ました。
ただ、直結の音作りなど準備してなかったので、音質も音量バランスもめちゃくちゃ…。これを機会に私の初代マルチファクターはご臨終、2代目へと変わるのでした。
映画の感想のつもりが壮大な自分語りになり恐縮ですが、そんな体験してるもんだから、これは共感の嵐でしたよ。
ただ(今日「ただ」が多いな、粗品の影響?)、前作のドラムとベースで即興路上ライブをした「そんなの現実的か!?」な奇跡のシーンは、「あれは十分現実的なんですよ」と私は感想でも書きました。でも、今作の「ボトルネック奏法を急に思い付く」は、「ねえわ!」と少し冷めました。
ボトルネック奏法はかなり独特な技術なので、ある程度ボトルネック操法の練習をしていないと、ぶっつけでは出来ないと思います。むしろ、弦が切れて対処するって、ギタリストならみんなやってる事なので、ボトルネック奏法以外の他の対処法が先の優先順位で何通りも思い付き、実践するはずです。それこそ何通りもあります。ストーリーとして機転のボトルネックで切り抜けるってのは、華はありますが、「ふつうやらんだろ…」が先に来ちゃいました。ただ、その前に喜多ちゃんが機転でカバーするシーンはめちゃめちゃ良かったです。あれはめちゃめちゃ現実的でリアルで良い話で感動しました。
そんなこんなで、明らかに前作より点数が落ちる訳で、今回は、80点。(前作85点)