新規商品は毎週水曜日から土曜日の間に納品され、翌月曜日から出荷になる。



それに伴って既存の商品を動かしてその新規商品を入れたり、カット商品を引き取ったり、商品が増えて大変な場所から商品を移動させたりする。



大主任に指示されたところに商品を流したり、移動させるだけだが、私もこの作業をよく手伝っている。



「高原さーんちょっと良い?」



指示された商品を運んでる時に大主任に声をかけられる。


「はい。どうしました?」


「この杏仁ゼリーさ、どっか収まりの良いところ探してるんやけど高原さんどう思う?」


大主任が指差しているのはダンボールに6個ゼリーが入っている商品で8個ビニールでまとめてあり、棚に流す際はビニールを破いて流す。


結構棚入れの関係上、場所が限定されるし、類似品も多く迂闊に入れられない商品だ。


「ゼリーですかちょっと待って下さい。見てきます。」


私はそう言って棚を一通り見ていく。



既存のゼリーが入ってるとこ以外が良いんだよなぁあっ!?ここ、ゼリー入ってない!!



「大主任!!商品入ってるけど良いところを見つけました!!」


「何処?おお、そこか!!この鮭瓶はどこでも良いからそこにしよう。あー良かった、他の人に見てもらうとやっぱ違うな。高原さんありがとう。」



「いいえ〜お役に立てて光栄です。」


大主任は盲点だったと言わんばかりに驚き、嬉しそうにお礼を言う。





いつも助けられてばかりだから、役に立って嬉しいなぁ