何の情報も持たずになんとなく見たので、まず第一印象。
(ネタバレ含みます)
良かった点をいくつか。
しょっちゅう空が映し出されるんだけど、
雲とか光とか青さとかの感じが絶妙で、心を動かされた。
あと、宮崎あおいの笑顔がすごくかわいかった。
芸能人くわしくないので初めて顔を知ったんだけど、女の私でもときめくくらいかわいい。
そして西島秀俊と永作博美のキスシーンがなんか良かった。
久々に萌えた。
悪いと感じた点は、
とにかくテンポ悪い。
たとえば、ストーリー上必要な会話(明確に心情を表すとか、説明のためのセリフ)が
ほとんどなく、ダラダラ話をしてるシーンが多い。
その話も内容がなく、妙な間も多く、しかもその間も必要とは思えないような不自然に長い間。
かと思えば、終盤いきなり通り魔に刺され、ダダダっと話が展開→エンディング。
今までのダラーっとした空気に似合わず一貫性が無くなった。
見終わって一言、「無駄に長い映画だったなあ」と。
雰囲気はいいけど、長くてテンポ悪いので疲れた。
きっと何か意図がある映画のはずなのに
また私にはよく意味がわからず、ネットでレビューや裏話を検索。
そしたら、この映画の監督、
カメラを1時間とか2時間とか長まわしして、場のコンセプトだけ伝えて、
あとは役者のアドリブにまかせてしゃべらせたり演技してもらって撮ったとのこと。
んで、良いところだけ繋げて作ったと。
それで、「ああー」と納得。
そりゃ、妙な間もたくさんできるわ。
会話の感じも自然だわ。
だってこういうセリフが来たらこう返す、って決まってないんだもん。
しかしこの監督、ひどくないか?
17歳の頃のユウ(宮崎あおい)とヨースケ(瑛太)のキスシーン、
どっちからキスするかとかも流れに任せたと書いてある。
投げっぱなしにもほどがある。
このシーン、他にも、
「ユウってさ・・・」「・・ん?」
「いや・・ユウのお姉さんってさ・・・」「なに?」
「なんでもない」
「なによー」「いやホントなんでもないって」
とかなんとか、うろ覚えですがこんな会話があって、
これ以外会話らしい会話もないんです。長いシーンなのに。
監督、せめて設定とか決めて会話させないと、
そりゃユウが普段どんな生活してるとか友達の事とかも何も描写されてないのに
お姉さんがいるとしか分からない状況で会話を役者にまかせたら
内容のある会話はできないよね。
ほんと、投げっぱなしにもほどがあるし、こんなので生まれた自然な感じなんて
役者の力量でもなければ物語を彩るエッセンスにもなってないわけで、
手抜きなだけでは?自分の積極的な演出に自信ないの?という疑問がわいた。
この監督が役者に状況制作をなげた事実を知ってから、もう一度、
個人的に萌えた34歳のユウ(永作博美)とヨースケ(西島秀俊)のキスシーンを見てみた。
このシーンも、よく見ればブツブツとカットされていて、一連の流れになってなかった。
きれいな絵になってるシーンを繋げたのかもしれないんだけど、
そここそ長まわしで普通に撮ってほしかった。
抱きしめる→離れて顔を覗き込む→もう一度抱きしめる→キス→離れる
という流れなんだけど、
この離れて顔を覗き込むシーン、西島の方はここでキスしようとしてたんだけど
永作の方がそういう流れにもっていかなかったんだなと丸わかりで萎えた。
なぜならそのあとすぐブツっとカットが切れて、もういちど抱きしめるシーンになるから。
繋げて見せてるけど、単に仕切りなおしたんだなと感じてしまう。
雰囲気は淡々としてていいんだけど、
ダラダラさせるくらいなら、意図を想像させるくらいの少ないセリフで
話も淡々と進めてほしかった。
4人とも演技下手ではないと思うので、こういう雰囲気を持ったまま
もっとしまった作品にできるだろうになと思った。
頭を使って考察することは今回はできませんでした。
だってセリフや間に、本当にこの作品の意図としての
意味があったかどうかすら分からない演出だったから。
たんに、私にとっては役者さんの表情や景色を楽しむ映画でした。
