セヴァスチャン
本当に今晩は書くことがない。
忙しいと思われた仕事(アメリカン・ドッグを食べ終わった後、カリッカリの衣の付け根部分と棒を仕分けする仕事)も暇だった。だから書くこと見当たらない。
そこで今夜は男性の下半身、そう、「男のシンボル」の「ニクいアイツ」にオリジナルネームを付けて我がブログにて発表、使用し、「通報」もしくは「ふさわしくない表現」として携帯から閲覧出来ないという規制のしがらみから解放し、表現の自由を勝ち取ろうとする画期的且つ前衛的な試みなのである。(ノってきた)
その「男性自身」、「風に揺られる気ままなアイツ」には色々な「呼び名」がある。また学術的と言うのか医学的というのか、正式名称のような呼び名、または地域的に使われるものなどその数は膨大だ。ここには表記しないが今回のこの試みはそれらのものからの影響をいっさい排した一大プロジェクトと考えていただきたい。(何となく暴走気味)
女性陣はご存知であろうか?男性には自分の分身ともいうべき「下半身の倅」、「伸縮自在なお茶目なアイツ」に名前を付ける傾向が見える。その「名前保有率」は8割を越える。(ぢゅんぢょヴィ調べ)
ちなみにわたくしの愚息、その名は「セヴァスチャン」である。わたくしの周りにもリサーチしてみた。
「貫太郎」、「たつのり」、「コージー」洋名和名、多種多様である。
「ノーメイクでもネヴァーランド」、我が親友の『フック船長』は泥酔すると必ず
「ジェームスッ!!ジェームッス!!」
と叫びながらパンツの中をのぞき込んで、「ジェームス」を野に放つ性癖の持ち主である。(出会わすこと2度3度ではすまない)
他には「DⅡ(ディーツー)」何ていうものもあった。わたくしはその「DⅡ」保有者に何故「Ⅱなのか?」と問うた。すると彼は
「途中で『メタモルフォーゼ(変身、変体)』したから。」
と言った。わたくしはその命名のウマさに唸った。(そんなにウマいか?)
さてこの様に十人十色ともいうべき「呼び名」を一括する素晴らしい名前など作れるのであろうか?わたくしは甚だ自信を失いつつあった。しかしながらそんなことは言っていられない。表現の自由の夜明けの為に!(広げすぎだろ!?)
まず既存の呼び名に使われる「ちん」はまず排除したい。今までとは一線を画すという志。またその何となくかわいらしい響き、二度続ける事に至っては尚更、
「ほおら!怖くないですよぉ!」
周囲に迎合するかのようなその腰の低さに屈辱さえかんじる。男たるもの、「日本男児」として気高く勇ましい名前がほしい。
「日本男児」の漢(おとこ)の象徴と言えば『侍(サムライ)』である。世界に向けて発信するにも他と無い素晴らしい単語である。だがこのまま「サムライ」にするわけにもいかない。そこで「サムライ」から派生させていこうと思う。
「サムライ」と言ったら「刀」である。
「刀」と言ったら「斬れる」。
「斬れる」と言ったら「痛い」……♪ヘイっ!
「痛い」と言ったら「しっぺ」!
「しっぺ」と言ったら「腫れる」!!
「腫れる」と言ったら 「もっこり」!!!
「もっこり」と言ったら「ちん………あっ!!
アクセルベッタリ踏んじゃうぞ
そう笑いながら話すのはの「芸能関係・A子さん(20歳)。
「それでいぢくりだしたら直ぐに『カチンコチン』になって(笑)じゃあって思ってもっといぢくったの………そうしたらスッゴい『ヌルヌル』してきたからワタシも楽しくなってきちゃって!(笑)」
スレンダーながら弾けるようなその「ワガママ・バディ」を揺らせて楽しげに話してくれる。さてさてそれから?
「ホントに手のひらが全部『ヌルッヌル』に………余計に滑りがよくなってきたからすごい早さで『シゴイて』たら、『ピュッ』って(照笑)」
我慢できずに「彼」は「発射」してしまった訳だ。
「でもねワタシ、イジワルだからそれでも止めてあげないの、テへ。」
可愛い顔とは裏腹な「ドS」っぷりを告白し微笑むA子さん。おじさんはドキドキである。それで「彼」は?
「やっぱり『グニャグニャ』になっちゃって(笑)。でも離さないでもっといぢくっちゃった(笑)!」
なんてイジワルな子猫ちゃんであろう!でもこんなキャワイイ娘にされちゃったら………。
「伸びたりしてきて(笑)もう『ぐっちょんぐっちょん』になって、『ドロドロ』………」
はあはあ……それからそれから?
「皮がね………」
うんうん…そ、それで?
「『溶けて』きちゃった!!(爆)」
………!!??
「でね!『中身が出て』きちゃって!」
えぇっ!!??な、中身が??(汗)
「それでも『グリグリ』いぢくってたら、『ちぎれて2つ』になっちゃったの(笑)!でもね、でもね「彼」平気なんだって!『2つになる』から平気だってさっ(爆)!!」
スゴいぜ!
『ナマコ』
(ナマコは外敵に攻撃されると、皮膚を堅くする→皮膚を溶かす→腸を出す→ドロドロになるなどと変形しその身を守ります。万が一千切れても2つの個体として生きていけるほどの再生能力を持っています。)
え?何だと思ったの? ………………もう、みんな「助平」だなあ!
「オマエに言われたくないわっ!!!」
の怒号が飛ぶ中、終わらせて頂きます。
宮崎あおいは関係ないだろ?
全ての感情を失って、歩く人形のようになってしまったわたくし。
差し込む光の先、出口と思われた通路の先はわたくしの期待…館の外と思いきや、ガラス戸で仕切られた空間でした。
明るい所に来てわたくしの顔を見た「パックン」(だいぶ前に禁煙に成功しつつも、煙草のない口寂しさを満たすためにガムでなく「キットカット」をチョイスしてしまい、ひと月で7キロ太った男の中の男)。
「ぢゅんちゃん!顔色悪いよ!?平気?」
…………………遅いだろ。
「絵」が所狭しと並んでいます。
日本画と言うのでしょうか………舞妓さんの絵なのでしょうが蛍光塗料でしょうか………やけにエキセントリックな配色で、目がチカチカします。その他にも墨絵、風景画など色々な絵がそう、丁度中古レコード屋のように並べられているのでした。
驚きなのはその価格。こちらも手書きの値札がついています。
「金弐百参拾五萬圓 特別価格 金弐拾八萬圓也」
ビックカメラもビックリのロウプライスです。
「あはは、ありえねえ。」
とか言いながらも「アンタは古美術商でっか?」とつっこみたくなるほど片っ端から絵を見ている「パックン」。
わたくしのこの瞬間の願いは一つ。
この館から少しでも早く脱出して、熱いシャワーでも浴びることなのです。
絵などどうでも良かったわたくしは出口を求めてさらにぎこちない歩みを進めます。
出口直前では誰もいないのにTVがついており、何となく異国情緒というか何やら香港映画で見たマフィアの事務所のような赤が基調の雰囲気に革張りのベンチの横には2羽のジュウシマツが竹かごの中を飛び回って……くるくる…くる……くる……………
奥から歯の抜けた怖ろしい形相のおっさんが鉈を指輪をいっぱいハメた片手に握って金のチェーンをかけた首を伸ばして顔を出しこちらにニヤリと笑いかけ
「にいちゃんも『剥製』にしてやろうか」………………
気づいたら出口へ向かって走り出し、そして停めてある車の元へ一気に駆け抜けていました。
「ちょっと!ぢゅんちゃん!待ってって!」
「あ、ああああ、あ…あけあけあ開けてぇっ!!」
リモコンで開けられる車のドア。わたくしは助手席に転がり込みました。驚いた顔で乗り込んで来るパックン。
「だだだっただだだし出してぇぇ!!!」
余りの剣幕に圧されたのでしょう、急発進する車。
もう館の一部分も見たくないわたくしは伏し目がちに道端を見ていると出口に首だけの大きな「恐竜」の張りぼてが転がっているのを見て………わたくしは気を失ったのです………んなわきゃない。
勿論、鉈のおっさんのくだりはわたくしの恐怖心が産んだ幻覚なのですが、いまだに二人の間では語り草となっており、わたくしがパックンをからかったりするときまって
「あすこに連れてくどぉ!?ゴルアァァ!」
と脅されるのでした。
【おわり】
