遠くで汽笛を聞きながら  | human being

遠くで汽笛を聞きながら 

先日、初めて妻の実家で風呂を借りた。

今まで入らせてもらえなかった訳ではもちろん無い。

実家に出向けば確実に晩御飯を御相伴に預かることになる。
そして晩酌、いつしかそれは宴へと進んで飲酒の量がまたたく間に増えていき、痛飲する。
そして泥酔を迎え、重たい身体を引き摺って用意してもらった床へと這っていくのが実家での習わしとなっているのだった。

そんな翌日と言えば必ず「宿酔」の洗礼を受けるのは必至である。
昨晩、私を楽しませたはずの体内のアルコールは「アセドアルデヒド」という悪魔に豹変し私を苦しめるのであった。
そして私は決まってその悪魔を体内から追い出すべく、近所のお気に入りのスーパー銭湯に向かうのを常としているのだ。

だからいつも実家の風呂を借りることはない。

しかし今回は近頃TVのCMで流れている「肝臓水解物」配合のドリンクのおかげか、痛飲したにもかかわらず翌日の「宿酔」は全く襲ってこなかったのだ。
そしていつもと違うこの目覚めに私は流れを見失いスーパー銭湯に行くタイミングを逸して今回の「初入浴」を迎えるに至ったのだった。





義父が使っているであろう「トニック・シャンプー」を借り、姉が買ってきたのであろうボディーソープで身体を洗った。




私と妻は高校の同級生である。
出会ってから既に二十年もの時を越えた。

「あの頃この家で風呂入るなんて思ってもみなかったな・・・。」




と借りたタオルで○ンコを拭きながら感慨に浸った。







先日、風呂上がりに棚からタオルを出して身体を拭っていると

「それは私のタオルなんだけど。」

と妻が言ったので

「夫婦なんだからいいじゃないか。」


とそのタオルでチン○を拭きながら微笑んだ。




翌日からそのタオルは「俺専用」になった。