愛phone | human being

愛phone

携帯が壊れました。

画面が真っ暗です。
だのに、何故か電話はかけられる………

さしあたりショップに持って行く前に待ち合わせしているマイ・ラブりん・ワイフ「ジャイ子」に連絡しなくては。
番号は覚えていなくとも愛する妻のメモリNo.は何時だって「00」。

大切な一番近い女(ひと)だから。

画面が見えなくたって『つながってるねIDΟ』(古ッ(^^;)なのだ。




「え。何。」

「あ!ハニー?実は携帯が壊れちゃってね。これからショップに行こうと思ってるんだけど。」

「じゃあ今何からかけてんの?」

「自分の携帯。」

「壊れてねぇじゃん。」

「いやいや、画面が見えなくて。」

「よくかけられたじゃん。番号覚えてんの?………キモ

「え?何か……ううん。メモリNo.でかけたからさ。」

「はぁ?何それっ!?そんなこと出来んの?何?教えてくれてねぇーじゃんっ!」

「いや知って……う、うん。ごめんね。」

「じゃあ仕事終わったら連絡出来んの?それまで直しといて。」

「そ、それは無理だけど……いやいや、代替の携帯貸してくれるから。…うん。……じゃあね。」



同じ機種でないと機種変更させてくれないマイ・スウィート・ハニー「ジャイ子」。
そしてわたくしが取説を読んで彼女に操作方法を全て教えるのが我が家の習わしなのです。

お揃いで色違いの二つの携帯電話。

ペアルックみたいで良いんじゃない?ドキドキ



ショップにて修理に出し代替の携帯電話で何とか逢えた二人。

きっと愛が二人を結びつけてくれるんだよ。


「直ったの?」

「いやいや、修理に出して代替機……ほら。」


「何それ?いいな!自分ばっかり。」

「借り物だから………不便だよ。」

「嘘ウソ。だって今の携帯使いにくいじゃんか。」

「うん…まぁ………」


「取り替えてくんない?」

「いや……それは無」

「あーお腹空いた、生中二つ!……それはそうとナンバーでかけんのってどうやんの?」

「う、うん。相手のナンバーを入れて通話を」

「ナンバーってどう分かんの?」

「覚えておくんだけど……」

「はぁ?あんた覚えてんの?」

「うん。何人かは……ハニーはいつも『00』だもん。」


「へえ……キモ

「え?」

「何でもない。」

「じゃあ、ハニーはボクを何番に入れてるのかなあ?」







40番でした(泣)