Smells like 妄想 spirit ② | human being

Smells like 妄想 spirit ②

交差点を過ぎ、その先の渋滞を避けるべく裏路地へと曲がって行くのが毎日の通勤ルートなのですが、その裏路地にすこし入ったその刹那、小さいカーブのその辺りでは必ずや薫り高い「胡麻油」の匂いがわたくしと愛車「さだはる号」を包み込むのでした。


しかもその「胡麻油」の薫りは、常温で置いてあるものと違い確実に火にかけられた、熱せられた香ばしい薫りに他なら無いのです。

わたくしは勝手ながらそこを「胡麻油の小径」と名付けているのです。



おそらくいつまでも若々しく元気な梅沢留造さん(92)。

その健康の秘訣は朝の恒例行事、毎日続けている「胡麻油体操」なんだとか。胡麻油の香りは食欲を活発にし、その油分はお肌に張りと潤いを与えるのだそうです。

そんな健康的な留造さんにご近所の老人会の皆さんも注目。是非その体操を教えて欲しいと集まって今では梅沢さんちは「胡麻油体操」教室となっています。

熱したごま油の鍋を囲んで皆さんいっせいに踊り始めます。

大切なのは擦り込むような動きとそれとともに発する「せさみん、せさみん」の掛け声なんだと留造さん。


ひとしきり小一時間ほど踊り狂って皆さんお楽しみのお茶の時間です。もちろん飲むのは胡麻油。飲むだけではなく気になるところに塗ったり、皆さんお互いに塗りあったり。愉しい時間は日の暮れるまで続くのでした。

という妄想をしたにもかかわらず現実は単なる蕎麦屋の裏側。





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「胡麻油」って響きに卑猥さを感じてしまう自分のキチ○イっぷり