つりぼり十番勝負≪OF編≫⑤
『うおぉぉ…プシュ-ッ!!』
発狂寸前です。
申し分ないほどに「虫除けスプレー」をしたにも関わらず、
「ヤブ蚊」達は降り注ぐ太陽の光に、うっすらと赤く火照ったわたくしの熟れた肉体を求めて激しく襲いかかり、じんわりと汗で湿ったその肌を貪ってくるのでした………
「あ…嗚呼………
あああああ゛っ~!!!」
頭を振り、奇声を発しつつ虫除けスプレーを顔面から後頭部に噴霧しますが、静かになるのは一瞬。
次から次へとヤブ蚊は襲いかかってくるのです。
このままではヤブ蚊を殺るまえにこっちが殺られる ………。
「だ、大丈夫………」
わたくしめの挙動にさすがに心配になったのか「釣りキチ五平」こと「パックン」(「AKBって投票制度みたいのがあるんだって?」と今更ながらの質問も真摯な態度で望むぜ、おっさん!)が声をかけてくれました。その優しさに少し触れてみたい………と思った刹那、
「頭(が)………ぷぷ。」
「うおぉぉぉぉ~~~っ!!」
忌々しい!
「ヤブ蚊」も「五平」も忌々しい!!
ここの池に至っては足場も朽ち果て、蛇や蛙も大量に生息しています。おまけにオブジェかと思っていた亀も元気に共存しています。
正に野生化……
そう「管理釣り場」ならぬ「野生釣り場」。
「ヤブ蚊」も………デカい。
【つづく】
