島んちゅぬ宝
白やぎさんからお汁が着いた
黒やぎさんたら(空気を)読まずに頼んだ
仕方がないのでムリして飲んだ
さっきのお肉の御部位はなあに
黒やぎさんからお肉が着いた
白やぎさんたら(空気を)読まずに食べない
仕方がないのでお箸を置いた
さっきのお汁のおいにぃなあに
「弾丸トラベラー『ジャイ子』と行く服従の果ては南の果て」ツアーIN沖縄で、現地に着くなり最初に頼んだ代物。
「ソーキそば」と「ヤギ汁」。
奥さん。
「ヤギ」ですよ。
「八木」でもない。
ましてや
「焼き」でもない。
あの「メェ~メェ~」鳴く、「お手紙」を読む前に食べてしまう「ヤギ」ですよ。
そのヤギ君がふんだんに入ったこちらが「ヤギ汁」。
「フーチバー」の緑が鮮やかでしょう?奥様っ!!
『フーチバー』とは…
【ヨモギ】沖縄方言では「フーチバー」と呼ばれる。
これは沖縄料理の沖縄そばの具やヤギ肉の臭み消しとして用いられる。
消えてねえじゃんっ!(泣)
お盆に乗せられて目の前に到着するやいなや、「ケモノ」…
いいえ。
「ケダモノ」のスメルをプンプンと巻き上げるのです。
いきなり襲いかかるアニマライズなかほりに硬直するわたくし。
無理だって!
全身の細胞が「無理っ!」と叫んでるって!
しかも定食で頼んぢゃってるし!!
ご飯が…ご飯が……止まるクン!!
馬鹿っ!俺の馬鹿っ!!(泣)
いきなりお肉にかぶりつく勇気はモチのロン無く、さしあたって「綺麗な灰色」のお汁を……。
嗚呼っ!
ヤギのエキスがふんだんに溶けてっ!!(大泣)
ゴロゴロと入るヤギ君のどこだかわからない部分…。
トロリと溶けて無くなってしまいそうな程煮込まれています。
無くなっちまえばいいのにっ!!
おそらくスープにその味は全て溶け込んでいるのでお肉はそれほど………。
嗚呼っ!
あれだけ溶け出してなお、このおいにぃっ!!
奥さんっ!
ヤギって凄いねっ!!(号泣)
おそらく「ヤギ大好きっ子」にはたまらなかろう皮、そして脂身の付いた部位もあります。
でもわたくしにとっては「プレデター」にしか見えませんでした。
「ヤギ汁」で琉球の濃厚な洗礼を受けたわたくしはその後の行く先々でメニューに沖縄の方言で書かれた品々におののき、そしてブルブルと怯えながら頼まざるおえない体にされてしまいました。
そう。
それは丁度『生まれたての子ヤギ』のやうに…。






