つりぼり十番勝負≪FO編≫②
「三平師匠」の「パックン」(好きなアイドルは「倉田まりこ」と豪語、知らないと言うとファーストシングル「グラジュエイション」を熱唱してくれる昭和の落とし物)と「おまつり」覚悟で近いポイントにキャストするも何故か全く相手にされないわたくし。
早々にミノー(魚の形のルアー)を噴水とは反対側、岸辺近くにキャストします。
激しいバイト。
そして本日初のキャッチです。何とか一匹目を上げるも、釣果の差は歴然。
「おお!早々ミノーですかあ?」
確実に上からの物言いです。完全に見下されています。このままでは「万年・五平」でこの後悲しい処遇に耐えなくてはなりません。
一気に場所を変えてこの苦しい状況を打破しましょう。
「三平師匠」の背後を通り受付のあるログハウスへ向かいます。
「どした?」
嗚呼。
これまた確実に「上から」の問いかけ。その姿に「葉巻をくわえ、ブランディグラスを揺すって居るくらい威張った」幻想が重なります。
「う〇こ!!」
失笑とも言うべき笑みを浮かべる三平師匠。しかし構っていられません。
マジで「うん〇」がしたいのですから。
美しいログハウス調の建物内の清潔なトイレットで、わたくしは着込んだ衣服を一枚一枚ズリ下ろし、「爆弾投下」の体制へと入るのでした。
そして反省するのです。
これほど釣果の差が出てしまうのはテクニックでもポイントの差でもない、己の心の動揺だと…。
ファーストキャッチを取られ、焦りが釣りに出てしまい、そして満足な釣果もあげられぬまま…………敗北。
いつもの筋書きが容易に浮かびます。そんな昨日までの自分と宿便にサヨナラとばかりにイキみ、気合いを入れるためセクシーランジェリエとヒートテックを「長州力ばり」にズリあげてポンドへと戻るのでした。
<つづける>

