Only Lonely Ⅳ
「どうしたの?ウサコちゃん?」
「あっ!アンパンマン!…おなかが空いて困っちゃって。」
「じゃあ、ボクの顔をどうぞ、食べて。」
「ありがとう、アンパンマン。じゃあ遠慮なく!」
「どうだい?ウサコちゃん。おなか?」
「う、う~ん…今日は何だかアズキの感じが……」
「え?」
「ううん…何でもない!おかげでお腹いっぱい!じゃあね!」
「え!?…あ、ああ。じゃあ…ね。」
「あっ!アンパンマン!」
「そ、その声は!………カバオくんっ!!!」
「いいところで会ったよ!ボクおなかぺこぺこ!」
「あっ…そ、そうんなんだ。じゃあボクの顔をどうぞ!」
「いつもありがとう!じゃあ、いただきます!」
「どうぞ。召し上がれ。」
「ん?」
「どうしたの?」
「あれ?アズキ替えた?」
「い、いや…ど、どうかな…?」
「ふーん。」
「さあ、どんどん食べて!」
「う、うん……でも今日はもういいや……」
「え!?いつも一杯食べるのに??」
「じ、じゃあ、ボクかえるね!ありがと!!バイバイ!」
「え!?………ば…バイバイ。」
「ああ!アンパンマンがいるゾオ!」
「チビゾウくんっ!こんにちは!」
「おなか減ったゾオ!!」
「じゃあ、ボクの顔をどうぞ、食べて。」
「ありがとうだゾオ!いただきます!だゾオ!」
「いっぱい食べてね。」
「……ご、ごちそうさま……だ…ゾオ…」
「ど、どうしたの?」
「あんこが……いつもと…違うゾオ……」
「ええ!?………そ、そう?」
「じゃ、ご、ごちそうさま…ゾオ…」
「あっ!チ、チビゾウくん!!………行っちゃった……。」
「あら?アンパンマン?」
「あ!ミミ先生!!!」
「どうしたの?」
「いや……何だかアズキの評判が…」
「そう……どれどれ……………チッ」
「!?…え???ち、違います??」
「これ……丹波の大納言じゃないね………」
「ええっ!?……そ、そうっすかっ!?…つうか今まで丹波産だったんだ……」
「おそらく、輸入ものに替えたはずだね…これは!」
「ええぇぇ~………ほ、本当っすか…」
「ちょっと、パン工場…経営が苦しいんじゃないの?」
「い、いや…どうかな…」
「あんたも身の振り方考えといた方が良いんじゃないの?じゃあね。」
「は、はあ………」
「ウウ~ッワンワンッ!ワンワン!!」
「ど、どこの犬だよ………」
「クンクン………フッ!!」
「え?喰わねえのかよっ!!??」
その時アンパンマンに何処からともなく「勇気りんりん」が聞こえるのであった。
♪やさしい顔の ジャムおじさん
♪ぱたぱた走るよ バタコさん………
走れっ!!
孤高のヒーロー、アンパンマン。
パン工場まで。

