つりぼり十番勝負《USJ編》② | human being

つりぼり十番勝負《USJ編》②

程なくして車は目的地の管理釣り場「FS」に到着しました。順調なドライブでしたが、さすがに遠い。朝一番の開始時間ギリギリと言うところ。
まずはポンド(池)から始めようということになり、受付をすませ準備もそこそこに釣り場に直行です。

そこは人工なのか、自然なのか、看板を読む余裕がなく解らないのですが、(どんだけ余裕ないのかね…)明らかに「〇〇湖」と書き記されております。
久しぶりの戦いは準備の手元を焦らせ、二人ともなかなかキャスティングに移れません。

対岸を歩く、何故か竹竿を持って水面を覗き込むキャッピキャピでムッチンムリンのギャル集団が気になって………

「うぉっしゃあー、銀でいくぜえ!」

「朝一は銀」とどっかの本で読んだセオリー通りにキャスティングする「三平師匠」こと『パックン』(無類の機械オンチ。新幹線のチケットは自分より年上のみどりの窓口のおばさんに買ってもらう四十路)。

わたくしはギャルのその「ドナルドソン(ニジマスの種類。デカい)」のような……タイトなジーンズにねじ込む私という戦うバディ…はっ!!!い、いかん。いかんぜよ………。



「うわあ!早くもロストっ!!当たってたのにっ!」


早速「銀のスプーン(ルアー)」をなくし、地団駄を踏む、三平師匠。







こちらはその情報通り「銀」をセッティングしていざキャスティング。そして爆釣につぐ爆釣…口が開きっぱなしの三平…いやいや腕が痛いくらい釣れちゃってとボキ…ねえ、教えてくんない?と三平…え?人にモノを頼む態度ってもんがあんでしょうよ!とボキ…ど、土下座でいいの?と三平…そんなこと言ってないよとボキ…え!?じ、じゃあどおすれば…と震える三平…う~ん、じゃあさっきのギャル釣って!とボキ…え!?る、ルアーはどれで…と三平…カロリーメイト・メープル味でいいんじゃ…………………はっ!!




いかん。



いかんぜよ………。




あまりの寒さに気を失って…………



しかもぜんぜん釣れて……ねぇ……… 。



気を取り戻し時計を見ると二時間以上……いや、三時間近くが経過しています。しかもボウズって!?
持ってきたネットは勿論カラッカラに乾いています。
それにしても寒い…… 風も強くなってきました。完全に集中力を削がれた私は車の鍵を貰うべく三平師匠の元へ向かうのでした。



                                               《つづく》