つりぼり十番勝負《カナダ編》④ | human being

つりぼり十番勝負《カナダ編》④



人間発電所



雨が…………あがりました。


きっと嵐の前の静けさなのでしょう。
しかしながらカッパを着続けるには少し暑く感じました。
一瞬といえども涼みたいとカッパを脱いで、いざ嵐の前の釣りと行こうかと………。




《五分後》

おっと!晴れ間が広がってきました。
きっと嵐に雲をとられ一瞬の晴れが辺りに広がったのでしょうか?
この後台風は猛威を振るうのでしょ…………。



《さらに五分後》

ドPカンとも言うべき、真夏の灼熱の太陽がサンサンと降り注いでまいりました。

きっと台風は急激な変化を伴ってこの地を襲うので…………



《そのさらに五分後》

暑い。
死ぬ程暑い。

空は雲ひとつない快晴………
きっと嵐はこの後…………




《またまた五分後》


「暑いっ!台風一過じゃね!?」

嗚呼……。

「釣りキチ三平師匠」こと『パックン』(新しい携帯を居酒屋で自慢していたにもかかわらず、忘れて帰りかかり、店員のお姉さんに追っかけられるジャスト40)が核心をついてしまいました。

台風の存在など嘘の様な快晴………。
予報なら今は最接近のはずなのに………。


急激に上がる気温。サンサンと池に降り注ぐ太陽光。


今までわたくしのニュータックルに感じていた刺激はパッタリと止みました。



しかも釣れてない。

ええ。一匹さえ。


タダ流れの汗が口に入り、「日焼け止め」の味が口一杯に広がったのを期に、池を変えると宣言し、隣りの池へと移りました。

三平師匠も後に続きます。
そして気付いた事がありました。
この管理釣り場……日陰が全くない。
ええ。直射日光バッシンバッシンです。解けて消えて無くなりそうです。

そのうえ意識が遠のいて何でこんなとこで竿をわたくしは降り続けているのかさえも忘れかけた頃、三平師匠が横にきました。


「五平くん。ぼかあ、何だかフラフラするんだにゃ。」

キャラクターの設定も何だか良く判らない程、三平師匠がただならないご様子です。
このまま釣り続けたなら、池に飛び込んで泳ぎかねません。
そう判断し、一旦昼食も兼ねて休憩する事にしました。

そしてわたくし達は「マクドナルド」のドライブスルーに向い、手渡されたドリンクに有り得ない勢いでむしゃぶりつき、マックのお姉さんの引きつったスマイル(0円)とバリューセットを購入したのでした。



                                                               《つづく》

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