つりぼり十番勝負《管理釣り場「N」編》④ | human being

つりぼり十番勝負《管理釣り場「N」編》④



わたくしの頭の中で「ジャガーbyヒデキ西城」がヘビーローテーションでかかり続ける。



確実に「釣る」


そう決めたわたくしはさらに下流へとポイントを進めました。



そして程なく最下流、「流れ出口」に到達しました。



確実に先程より濃い魚影。
先程からこまめに換えたルアーの中から今日アタリ、釣果のあった何個かのルアーをピックアップし


キャスティング(ルアーを投込む事)しました。



何本か上げた後、換えたルアー「柿色」が爆釣の様子を呈し始めました。


投込む、巻く……釣れる!


思わず緩んでしまう顔を、


「まあまあかなあ…」的なポーカーフェースで隠し釣る。




その様子に「釣りキチ三平師匠」こと『パックン』(持参したクーラーボックスに「ウィダーインゼリー」を


 忍ばせ「10秒メシ」を決める都会派のおっさん)


が同じポイントに近寄って来るのでした。



それでも下がらない釣果。



チラリと師匠を見るとたいして釣れていないご様子。


わたくし「五平」の「ジャガーハート」が「ブラック・ジャガー」に変身するのを感じた刹那、わたくしは


「口パク」で師匠に言うのです。



「入れ食い!入れ食い!」



さらに釣り上げる。



確実に師匠の顔が歪んでいます。


今こそ、ボッキリとその心を折ってやるべきと「ブラック・ジャガー」が吠えるのです。


さらにわたくしとの距離を詰める三平師匠。




声が届く距離へと来た時、すかさず言いました。







「教えてやろうかっ!?」






悔しさが思わず声を発せさせたのか、



「クゥゥゥゥゥ~」



と変な空気の漏れる音を出してわたくしから師匠は離れて行ったのです。



                                                                《つづく》



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