つりぼり十番勝負《管理釣り場「H」編》④ | human being

つりぼり十番勝負《管理釣り場「H」編》④

「覚えたての中2」の様な私達は今何時だろうと始めて確認したのは、

午前6時から始めた釣りが7時間を過ぎた頃、午後1時になった頃でした。

途中、朝から何も口にしていないが故、空腹を覚えてはいましたが、さすがにここにきて、

疲労と空腹が襲いかかってきました。



「五平くん。何か食わないかね?」

「釣りキチ三平師匠」こと『パックン』(最近釣りの「HOW TO本」の購入に余念のない

 アラウンド・フォーティー…つうかジャスト40)

の提案に「つ・五平」の私は飛び付きました。


それと同時に、私にはここに来て、というか今更ながら、つうか、


「……俺……おバカ?」


的な疑問が心に渦巻いていたのです。



早速師匠にぶつけてみます。




「師匠。さっきからルアーが着水したと同時にアタリがあるのに

 対応できないのです。それは私が『右投げ、右巻き』だから………?」



自分の事で手一杯な二人。



師匠は今気付いた様なリアクションを取り、



「あっ!五平、投げた後持替えてんの?……そりゃリスキーだわっ!」



つりぼり十番勝負《ニジマス編》 』、初めて私達がルアーフィッシングをした時から私の中にあったであろう疑問。




ルアーフィッシングは先ず、竿を振ってポイントへとルアーを投げ込みます。

もちろんその時は利き手で竿を握って投げる。

そしてその後竿に固定されたリール(糸を巻く道具)を巻くのですが、私は何となく、そう。

ただ何となく、リールを巻く行為が右手の方がやりやすいからとの理由だけで、持替えていたのでした。

しかしながらルアーが着水したと同時にアタリが来た場合、持替える行為が初心者の私では時間をロスし、

そのアタリには対応できなくなってしまいます。

さらに、アタリを見た刹那、魚に確実にフック(針をかける)するアワセの行為は竿でするのですが、

それは利き手ではない左手で行わなければなりません。


賢明な皆さんは思われるでしょう。



「何故、横で釣ってる「三平」を見ないの?」


と…。


そうなのですがこの「三平師匠」こと『パックン』。


「右曲がりのダンディー」…そう。

「サウスポー」、ようは「私の彼は左利き」…つうか「ギッチョ」なんでございます。

しかも完全な「ギッチョ」ならこちらとしても分かりやすいのですが、「箸」は「右」、投げるのは「左」、

「鉛筆」は「右」、「包丁」は「左」、「仕事」は「右」、「夜の『竿』」は「左」かどうかは知りませんが、

要するに「良く分かんない利き手」の持ち主なのです。

しかも『釣りキチ三平・タイトルマッチ』の敵。

むやみに弱味も、はたまた相談などして真似をするなど以ての外、とばかりに見ない様にしていた始末。



「俺は左投げ右巻きだけど…持替える………アワセにくいなあ!」

自分の竿を使って「持替え」て見る師匠。


ええいっ!



ここは新しく生まれ変わった「右巻き」の『新生・つ・五平』として爆釣!



『釣りキチ三平』のタイトルを我が手に取り戻さんっ!!







………………………。







『管理釣場「H」の釣果』


パックン……………………22匹




私……………9匹



規定により


○『釣りキチ三平』=「パックン」(タイトル防衛成功)


●『つ・五平』=「私」(タイトル挑戦失敗)











惨敗…………。

「巻き手」をかえた食事後の釣りは、ぎこちない「カックンカックン」のリトリープ(糸を巻く事)が祟ったのか、

散々な結果に終わりました…………。




修行の旅に出ます…………ううっ。




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